写真で話そう

写真は毎回違っていて、同じモノは二度と撮れない

初めて会った人を撮影する際、あまり緊張しないと言うワタナベアニさん。その理由とは? 一度きりしかないその瞬間を大切にしたくなる今回のコラムです。

ワタナベアニです。

初めて会った人の写真を撮るときは、あまり緊張しません。そう言うと不思議がられるんですが、理由は、比較するモノがないからです。

今回の写真に写っている人たちはみんな初めての撮影ではありませんが、前回撮ったときよりもよく写っていないと意味がありません。だから二度目以降の方がチカラが入ってしまうのです。俺はどちらかと言えば、あまり技巧的でない素直な写真が好きです。素朴というか、慣れていないというか。それが、何度も撮っていると相手もカメラの前で落ち着いてきてしまいます。

最初に撮った写真と比べてみると、明らかに表情がリラックスしています。それは、「この人が撮るなら安心だ」という信頼の証だと考えれば光栄なことなんですが、写真としては予定調和になりがちです。

写真は毎回違っていて、同じモノは二度と撮れない。どんなに同じにしようとしても、10分後であっても、無理なのです。仕方がないので、その時にしか撮れない表情を撮ります。またそれもあとから同じようには撮れない過去の写真になります。こういう作例は、実際に仕事に使ったのとは別のカットだったりしますが、プライベートな写真の方がよかったりもします。

とにかく、毎日、どう撮るか、の戦いです。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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