景行天皇の即位
オオタラシヒコオシロワケ(大足彦忍代別天皇=第十二代景行※けいこう天皇)は垂仁(すいにん)天皇の第三子です。
母の皇后はヒバスヒメ(日葉洲媛命)といい、タニワノミチヌシ(丹波道主王)※1の娘です。
垂仁三十七年、二十一歳のとき、皇太子になりました。
九十九年二月、垂仁天皇が亡くなりました。
元年一月十一日、皇太子は天皇の位に即(つ)き、即位の年を元年としました。
二年三月三日、ハリマノイナビ(播磨稲日大郎姫)を皇后に立てました。
后は男子を二人生みました。第一子はオオウス(大碓皇子)、第二子はオウス(小碓尊)です。二人の皇子は、同じ日にひとつの胞衣(えな)から双子として生まれました。天皇はこれを不思議に思って臼に雄叫びしました。それでこの二人の皇子の名を、オオウス、オウスというのです。
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