2018年のノーベル生理学・医学賞に選ばれた本庶佑・京都大学高等研究院特別教授は、山口県内のトップ校の一つである県立宇部高校を卒業し、京都大学医学部医学科に進学している。
ノーベル賞受賞者の出身高校に注目すると、所在地は西日本に多く、東日本は少ない。また、ほとんどが地方の公立高校出身である。
東日本でも特に東京都となると極端に少なく、利根川進氏(都立日比谷高校)のたった一人。都内には受験界ではトップ校といわれる筑波大学附属駒場、開成、麻布、武蔵といった名門中高一貫校が多数あるにもかかわらず、である。
小学校時代から塾に通い、過酷な中学受験を勝ち抜いた首都圏の偏差値エリートたちは、意外にもノーベル賞とは無縁なのだ。