日本の科学技術の危機  データで見る真相

日本はもはや科学技術先進国とはいえない。急速に日本を追い上げ、あっという間に抜き去っていったのは中国だ。危機の真相をデータから検証していこう。

 米中の科学技術力が突出する一方で、日本は先進国で最低レベル──。

 日本の科学技術は冬の時代。このままでは、20年後には自然科学の分野で日本人のノーベル賞受賞者はいなくなってしまうかもしれない。


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先進国で最低の研究力

 日本の科学技術の実情を詳細なデータで分析している豊田長康・鈴鹿医療科学大学学長によると、近年、中国が科学技術力を驚異的に伸ばしている。その指標となる「論文数」は、米国を追い越す勢いだ(図①)。

 一方で、日本の論文数は2000年以降停滞している。特に、日本が得意だったはずの「理工系」の落ち込みは深刻だ(図②)。

 さらにノーベル賞の受賞数を争ってきたドイツ、英国、フランスなど先進国で「人口100万人当たりの論文数」を比較すると、人口の少ないスイスがトップだった一方で日本は最低だった(図③)。

実質的な研究者数も最低

 この理由もデータで明白だ。科学を支える研究者不足に尽きる。

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週刊ダイヤモンド 2018年12/8号 [雑誌]

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ダイヤモンド社; 週刊版
2018-12-03

この連載について

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日本人はもうノーベル賞を獲れない

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21世紀に入ってからというもの、米国に次ぐ数のノーベル賞受賞者を輩出している日本だが、実は科学技術立国の足元は驚くほど揺らいでいる。近年の科学技術政策の実態を知る関係者ほど、「このままではもうノーベル賞など期待できない」と嘆く。どうい...もっと読む

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