「しない」をすれば、あなたもチームもうまくいく
チームをアクティブにするためには、何ができるだろうか?」
そう考えたとき、多くの方法が思い浮かぶと思います。
たとえば、先述の「Q12」の質問を引用して、「職場で自分が何を期待されているのかを知っている」ためにできることを考えてみましょう。 すでに自分の中で明確な答えが出ている人でも、周囲の人が抱いている「期待」と一致しているのかの確認は必要ですよね。
・上司や同僚、部下、後輩と面談し、自分に何を期待しているのかを聞く。
・仕事や作業を依頼されたときに、「自分の何に期待して、その作業を依頼してくれたのか」を聞いてみる。
・研修会を開催して、メンバー同士がお互いに何を期待しているかを話し合う。
など、複数のアイデアが出てくると思います。チームづくりにおいて「やれること」は無限ですが、こうしたアプローチを丁寧に実践していくことが効果的だと思います。
また別のアプローチとして、あえて「しないこと」を増やしていくという考え方もあります。
これは僕自身が取り入れた結果、多くのチームが自然とアクティブになっていったと実感しているもので、「チームをアクティブにする20の原則」として、次のようにまとめました(今回は、20の原則のうち10項目を紹介します)。
状況によっては、「何もせずにそばにいること」のほうが、相手の支えになる場合もあります。「この人が仲間でよかった」と思える体験が、よりチームワークを強化してくれます。(27巻#257)
(1)同じことを同じようにさせない
繰り返しの作業をするときには、ただ同じことを漫然と繰り返すのではなく、前回とは少しだけ違う環境を設定することで「飽きない仕掛け」をつくります。
チャレンジと能力の度合いを調節しながら、繰り返しの作業であっても没頭できるような環境をつくりましょう。
(2)選択肢を奪わない
「自分で選んだ」という納得感が、仕事に対する積極性を生みます。
「指示したやり方でやるように!」と選択肢を奪うのではなく、「この範囲(制限)の中であれば、やり方は自分で自由に選んでね」と伝えましょう。
(3)コントロールしようとしない
「管理しなければいけない」と、自分の思いどおりにメンバーを「動かす」のではなくて、「どうしたらメンバーが望ましい行動を取れるようになるか」という視点を持ちましょう。
相手を操作しようとすると、不信感や抵抗感が募り、「言われたことしかしない」というパッシブな状況が発生してしまいます。
(4)罰で脅し、褒美で釣らない
「失敗したら、責任をとってもらうぞ」「目標が達成できなかったら、降格にするよ」「納期に間に合わなかったら、自分でどうにかしてよ」などの言葉をかけるのは、罰を想像させる脅しです。
反対に、「成功したらボーナス」「無遅刻無欠勤が一定数続いたら表彰」「納期に間に合ったら評価に加点」というのは、褒美で釣る行為。
いずれもメンバーの主体性を奪います。
短期的には効果があるかもしれませんが、中長期的には逆効果です。
(5)答えがわかっていることを質問しない
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。