(→自分のリーダーのスタイルを知るには、こちらの記事をお読みください)
【ファシリテーター型】は……
意見の対立に居心地の悪さを感じても、
排除しようとせずに、緩衝材の役割を
対立や衝突を調停することや、強い物の言い方などが得意ではないファシリテーター型にとって、第2ステージ「ストーミング」の状態は居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
お互いに気をつかいながらそれなりに楽しくやっていたのに、徐々にがさつな雰囲気になってきて、つい混乱の気配を敏感に察知し、もめごとや混乱のきっかけそのものを早々となくそうとしてしまいます。
しかし、「ストーミング」が起きているということは、チームが健全に成長している証拠、という物の見方をしてみましょう。
筋肉痛が新たな筋肉をつくってくれるように、主張の対立や問題解決に至るまでの混乱こそが、やがてチームに自律をもたらしてくれます。
痛みのない第1ステージ「フォーミング」のままで居続けていたら、ただの仲よしグループになってしまうという点を意識しておきましょう。
とはいえ、まだまだプロセス志向であるファシリテーター型の強みが必要な段階なので、「もめごとはやめましょう」ではなく、「もう少しお互いの意見をしっかりと話し合いましょう」「もう少し伝え方を変えませんか?」といったアプローチで、チームの緩衝材として活躍できるはずです。
(→チームの発達段階のステージを知りたい方は、こちらの記事をお読みください)
【マエストロ型 】は……
持ち前のアイデアと行動力を活かし、
チームの成長を促す推進役に
試行錯誤やトライ&エラーが得意なマエストロ型は、「〇〇してみたい!」「とりあえずやってみればいいじゃない?それでダメなら、また考えようよ」といった発言をしたくなるのでは?
持ち前の行動力とアイデアを拡散させることでチームに混乱が起こりますが、チームの発達を進めるには必要なパワーであり、推進力です。自分の意見を積極的に発信しつつも、3つのアプローチを意識して、ほかのメンバーにも目を向けられるとベストだと思います。
月面ローバーの操作マニュアルを読み込むよりも、「やったほうが早い」と行動する日々人。ときにチームの推進力となります。(5巻#46)
【ティーチャー型】は……
衝突を回避するための「正解」を押しつけず、
適度な介入によるチーム内のバランス調整を
ファシリテーター型と同様に、がさつな雰囲気に居心地の悪さを感じてしまうティーチャー型。
前者との違いがあるとすれば、自身の居心地の悪さを回避したいがために「こうすればいいんだよ」と、自分の正解を押しつける傾向がある点です。
たとえ手探りでも、メンバーが自分たちで解決していくことが大切なので、解決を指示する「干渉」ではなく、「今こうなってるよね」というフィードバックを通じた「介入」を意識されることをおすすめします。
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