結果を出すチームが必ず通る4つのステージ

チームの成長ステージを4つで表した「タックマンモデル」という言葉を知っていますか? この理論では、優秀なメンバーが集まったスターチームも、そうでないチームも、第1ステージ「フォーミング(形成期)」から始まります。今回は、チームを成長していくうえで役立つ「4つのステージ」を紹介していきます。
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たった1つの成長法則「チームの発達段階」とは

チームづくりを考えるうえで、欠かすことのできないのが「チームの成長」です。
チーム全体としての成長からメンバー一人ひとりの成長まで、その意味は様々ですが、視覚的に認識できないため、実感や共有が難しいものでもあります。

そこで、「自分たちのチームは今、どんな状態なのだろう?」という視点を持つためのフレームワークとして活用したいのが、「チームの発達段階」です。

「チームの発達段階」は、アメリカの社会学者、ブルース・W・タックマンが提唱した「タックマンモデル」をベースに、チームが成長していくプロセス(ステージ)ごとの特徴を具体的にまとめたもので、僕がファシリテーターとして関わるチームビルディング・プログラムやワークショップにおいても、「どんなチームにも、発達するための段階がある」ということを理解してもらう際に使用しています。

「すべてのチームに通用する成功法則はない」と断言する僕が唯一、「法則」としてあげているものです。ただしこの成長法則は、「必ずこのとおりになる」という原理原則ではなく、「組織やチームをこの視点で見ると成長を促しやすくなる」という「物の見方」=「フレームワーク」なので、とらわれすぎないようにしてください。

詳しくは各ステージのページで説明しますが、まずは特徴を書き出してみましょう。

・チームの成長には、4つの段階(ステージ)がある。

第1ステージ【形成期】フォーミング
第2ステージ【試行錯誤期】ストーミング
第3ステージ【規範期】ノーミング
第4ステージ【達成期】トランスフォーミング

・すべてのチームは、第1ステージの「フォーミング」から始まり、第2ステージの「ストーミング」を経て、第3ステージ、第4ステージへと成長していく。

・優秀なメンバーを集めたチームでも、「段階的に発達する」という考え方なので、第1ステージからいきなり第3ステージや第4ステージへジャンプしない。

チームの発達段階(チームが成長する4つのステージ)

このフレームワークは4つのステージで構成されているものの、僕の経験則として世の中の組織の多くが、第1ステージの「フォーミング」で停滞するか、第2ステージの「ストーミング」で空中分解するか、フォーミングに戻るかの、3つです。

それだけ第3ステージ「ノーミング」への壁は高いのですが、この壁を乗り越えて「ノーミング」に発達すると、メンバーがそれぞれの役割を理解し、自発的に行動して成果を出すので、無理に介入しなくてもメンバーが主体となって能動的にチームが成長していくようになります。

ここからさらに第4ステージ「トランスフォーミング」へと発達したころには、「無敵」のチームになっているでしょう。

ちなみに僕の考える「無敵」とは、「どんな敵をも蹴散らして勝てる強さ」ではなく、「そもそも敵なんて、最初からいない」という捉え方です。僕は「敵」を仕立て上げて求心力を得るやり方や、勝敗による「賞罰」でチームをまとめるやり方に懐疑的な立場です。

「フォーミング」と「ストーミング」の重要性

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宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話

長尾彰 /小山宙哉

『宇宙兄弟』のムッタやヒビト、チーム「ジョーカーズ」の成長ストーリーなどを分析し、自分の得意なスタイルで、今いる仲間をリードする方法を解説する「#宇宙兄弟チーム本」の特別連載。 (毎週土・火 公開予定)

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