あなたの目の前で、AさんとBさんが楽しそうに話しています。話題は、あなたの知らない会社の、知らない人の話。
A「いや~、前におまえが担当した〇〇物産、あそこがさ」
B「なに、ひょっとしてまた?」
A「そうなんだよ。例の●●部長がさ」
B「まじかよ!」
あなた「……」
内輪話で盛り上がる人、いますよね。こっちがきょとんとしているのに、構わず続けて、しまいには大声で笑い合う始末。
こういうときって、つい、ニコニコと愛想笑いをして、話が終わるのを待ちがちです。「それが空気を読むってことでしょ」と、話の腰を折らないように気をつかってしまいますよね。
ですが、これが大きな間違い。そうやってあなたが愛想笑いをすればするほど、彼らはどんどん深い内輪話に入っていきます。
では、目の前で繰り広げられる内輪話には、どう対処すればいいでしょうか?
どうすれば、こういう人たちは黙ってくれるでしょう?
◆「仲間はずれ」で「仲間意識」を高める人たち
内輪話が好きな人は、「あなたを仲間はずれにしたい人」です。
内輪話は、仲間の結束を強めます。そして、その場に「仲間じゃない人」「よそもの」がいたほうが、さらに盛り上がる性質を持っています。
「俺たちだけがわかってる」「あいつは全然わかってない。ほら、困ってるよ」、そういう仲間はずれにする気持ちこそが、内輪話の醍醐味です。
ですから、内輪話が好きな人は、仲間じゃない人を強く拒絶する傾向にあります。
つまり、こういう人たちは、無意識にではありますが、あなたを仲間はずれにしようとしているのです。バカにしているし、なめているというわけ。
なので、あなたが愛想笑いをすればするほど、気をつかって会話に入らなければ入らないほど、彼らにとってはうれしい。キョトンとしているあなたの顔を見て、「俺たちは仲間だよな」と内心ほくそ笑んでいるのです。
最悪ですよね。
そんな場からは、ぷいっと立ち去りたいものですが、そうもいかない場合もあります。 いったいどうすれば、彼らは内輪話をやめてくれるでしょうか?
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