生きることから逃げようとした数年間

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcakesで特別連載!(毎週火曜更新)

生きることから逃げようとした数年間

 自衛官として勤務していた頃、上司の自殺というショッキングな出来事がありました。
 その方はもともと自衛隊の広報官で、高校時代の同級生のおじさんでもありました。私が入隊するきっかけを作ってくれた、大変お世話になった恩人でもあり、当時、私はその方の部下でした。
 ところがある朝、私が運転手として訓練に向かうはずのその上司が出勤してきませんでした。騒ぎになっていたところへ奥さんから電話があり、自殺していたとわかりました。その後、奥さんまで自殺してしまったのです。
 そのときすごくショックだったのはもちろんですが、私が一番感じたのは「死ねてうらやましい」ということでした。当時の夫のDVがひどかったことや、いろいろなことが重なって、生きていくことから逃げたくなっていたのです。
 それで、死ねる方法をいろいろ探していました。薬を大量に飲んでみたり、リストカットをしたり、何か自然に死ねる方法はないかと過食嘔吐を続けてみたり、大量のタバコを吸ってみたりもしました。
 それでもダメなので、山の中で首をつる場所を探したり、排ガス自殺を計画したり。そうやって死ぬ方法探しや場所探しを何年もやっていました。

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イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ

玉川真里

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcak...もっと読む

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yomimonocom 「私が一番感じたのは「死ねてうらやましい」ということでした。」 元自衛隊の臨床心理士・玉川真里さんの連載「イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ」 第19回「」を公開! https://t.co/YIw3BTF0EZ 4ヶ月前 replyretweetfavorite