HSC子育てアドバイス(11)勉強でつまずきやすいこと

「すぐにびっくりする」「うるさい場所を嫌がる」…。5人に1人といわれる敏感気質(HSP/HSC)のさまざまな特徴や傾向を解説。HSCの子を育てる親向けに、「敏感である」を才能として活かす方法を紹介します。『子どもの敏感さに困ったら読む本』をcakesで特別連載!(毎週木曜更新)

苦手を克服しようとするより、得意をどんどん伸ばすほうがいい

 IQは高いけれども勉強が苦手な子の中には、学習症(LD)がある場合があります。
 学習症とは、全般的な知能発達には遅れはないものの、話す聞く、読む書く、計算・推論するなどの能力の習得や使用に困難がある状態をいいます。
 視覚や聴覚の脳内の情報処理が苦手なことが原因であり、話すと聞く、読みと書き、書きと計算の組み合わせで苦手が起こりやすく、それらが単独あるいは組み合わせて起こります。順番に記憶したり処理したり構成したりする継次処理が弱い子と、一度に同時に行う同時処理が苦手な子がいます。
 しかし、継次処理の苦手な子は、同時処理能力が秀でていることが多い。脳の働きでいうと右脳系です。何かを見てパッと答えるとか、イメージや空想を広げてサッと絵を描くとか、直感的にひらめきを発揮することが得意なのです。
 勉強というのは、どうしても継次処理的なことが多くなりますので、継次処理が苦手な子には、得意な同時処理を活用してあげる必要があります。たとえば、最初に手順やゴールを設定してあげて、全体像を把握しやすくしてあげる、「いまやっているのはこの部分」ということがわかるようにしてあげると、混乱や抵抗感が薄らぐでしょう。
 HSCの子はイメージも感情も感覚も豊かなのでとても記憶力がいいのですが、それは経験の記憶がよいためです。勉強に必要とされるのは左脳的な継次処理による文字・数字・記号の処理ですから、右脳系のタイプは、あまり得意とは言えません。記憶の質が違うのです。
 勉強に限ったことではありませんが、子どもがどういうことが苦手で、どういうことが得意かということがわかってきたら、苦手を克服しようとするよりは、まず得意なものを伸ばすことを考えてあげましょう。

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子どもの敏感さに困ったら

長沼 睦雄

「すぐにびっくりする」「うるさい場所を嫌がる」…。5人に1人といわれる敏感気質(HSP/HSC)のさまざまな特徴や傾向を解説。HSCを育てる親に向けて、「敏感である」を才能として活かす方法を紹介します。『子どもの敏感さに困ったら読む本...もっと読む

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