タジマモリと常世国(とこよのくに)の果物
九十年二月一日、天皇はタジマモリ(田道間守)に命じて常世国(とこよのくに)に遣わし、非時香菓(ときじくのかくのみ)※1を求めさせました。今の橘(たちばな)です。
九十九年七月一日、垂仁天皇は纏向宮(まきむくのみや)で崩御しました。百四十歳でした。
十二月十日、菅原伏見陵(すがわらのふしみのみささぎ)に葬りました。
翌年三月十二日、タジマモリが常世国から帰ってきました。持ち帰ってきたものは、非時香菓を刺し連ねた串八本と葉付きの実の枝八本でした。
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