リーダーのスタイルを、大きく4つに分けて整理してみます。
●ファシリテーター型 (支援と促進が得意)
●マエストロ型 (職人肌で成果を出すのが得意)
●ティーチャー型 (教えて諭すのが得意)
●コンサルタント型 (専門的な知識で牽引するのが得意)
それぞれのスタイルの特徴についてはこのあと述べていきますが、まず軸となるキーワードが、仕事を進めるうえで「プロセス」「成果」のどちらを重視するかと、メンバーをリードするときの「押す」「引っ張る」というスタンス。
このキーワードをスタイルに当てはめると、次のようになります。
●ファシリテーター型 (プロセス志向×押す)
●マエストロ型 (成果志向×押す)
●ティーチャー型 (プロセス志向×引っ張る)
●コンサルタント型 (成果志向×引っ張る)
あくまで傾向なので、誰もが明確に4つに分かれるとは限りません。いくつかのスタイルを併せ持っているパターンもあると思います。また、どの型が優れていてどの型が劣っているということでもありません。
どのタイプにも「凸(強み)」と「凹(苦手なこと)」が存在します。
もしあなたが、「仕事はとにかく結果が大事!できるだけ最短距離でゴールに向かいたい」と考えていて、ほかのメンバーを引っ張ることが得意と感じるならば、コンサルタント型のリーダーのスタイル。
「もちろん結果も大事だけど、そこに至るまでのプロセスも大切にしたいよね」と感じ、自分が先頭に立つよりもメンバーをサポートすることが得意ならば、ファシリテーター型のリーダーのスタイルとなります。
中心点から軸の外側へ向かうほど、各傾向が強いということなので、ファシリテーター型でも引っ張ることが得意な人もいますし、逆にコンサルタント型でありながら、押すことが得意な人もいるでしょう。
また各スタイルの理解を深めるために、「目的」「計画性」「物事の進め方」「他者との関係性」など、より細かな傾向を10項目にまとめてみました。
4つのリーダーのスタイルは、「プロセス志向/成果志向」と「押す/引っ張る」の関係性だけでなく、こうした様々な特徴や傾向を内包しています。
自分のリーダーのスタイルを知りたい方は、ぜひこの「タイプ別チェックシート」を活用してみてください。当てはまると思う項目に「〇」をつけていき、もっとも「〇」の多い列が、あなたが得意とするスタイルです。 ほとんど同じスタイルに「〇」が集中する人もいれば、2つのリーダーのスタイルを併せ持つバランスタイプの人もいます。
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