わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

意志のある小刀「出石」のぶらり旅【第十一代⑥】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

石上神宮(いそのかみのかむみや)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

三十九年十月、皇子・イニシキイリビコは、茅渟(ちぬ)の菟砥川上宮(うとのかわかみのみや)※1で剣(つるぎ)一千振(ふ)りを造りました。その剣を名付けて川上部(かわかみのとも)といいます。またの名を裸伴(あかはだがとも)といいます。石上神宮(いそのかみのかむみや)※2に蔵(おさ)めました。その後天皇はイニシキイリビコに命じて石上神宮の神宝を管理させました。

八十七年二月五日、イニシキイリビコは、妹のオオナカツヒメ(大中姫命)に、
「私は年老いた。もう神宝を管理することができない。今後、お前が必ず管理しなさい」
と言いますと、オオナカツヒメは、
「私はか弱い女です。どうして天高くそびえる神庫(ほくら)に登れましょう」
と辞退しました。しかしイニシキイリビコは、
「神庫が高いなら、私がいい梯子(はしご)を作ってあげよう。神庫に上るのは決して難しいことではない」
と言いました。それで『神の神庫も樹梯(はしたて)の随(まにま)に』※3という諺(ことわざ)ができたのです。

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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jimotonohon cakes連載『わかる日本書紀』ですが次回で11代垂仁天皇の章が終わりとなります。昨日公開分では、小刀が…動きます…(ホラーではないです)(多分) https://t.co/SlPPPkHpoW 4ヶ月前 replyretweetfavorite