おわりに ~生きづらさは変えられる!
生きづらさは、必ず変えていくことができます。
「変わりたい」と思っていても変われない人には、足りないものがあります。
自分の力で「変えられる」ものと「変えられない」ものとの見きわめです。
「細かいことが気になってクヨクヨしてしまうこんな気質でなければ、毎日がもっと楽しめたはずなのに」
「親から愛されていない。わたしなんか、この家に生まれてこなければよかったんだ」
こんなことを嘆いても、変えることはできません。生まれもった気質とか家庭環境は、与えられているもの。きみ自身の力でどうにかできることではない「変えられないもの」です。
では、これはどうでしょうか。
「細かいことが気になってしまうけど、クヨクヨするのはやめる」
これならできます。「クヨクヨする」のは心のクセですから、自分の意思でやめられます。
「もうこれ以上、家族に振り回されたくない。高校を卒業したら、家を出てひとり暮らしをしよう」
自活するという決心も、自分の意思でできます。
つらいと感じているひとつの状況のなかには、「変えられない」部分と、「変えられる」部分とが混じっています。「変えられない」ことに対してマイナス感情を募らせても、それはつらくなるばかりです。
「変えられない」ことに悩むのでなく、自分で「変えられる」ことに意識を向ける。
自分の意思や努力でできることは何か。これは「自分軸」をもつことで気づけることなのです。