道徳の時間

高木新平 vol.4 道徳を根付かせるにはどうしたらいいんですか?

未来社会をサバイブする岡田斗司夫さんが、 ゲストとともに様々な事例を引用しながら、 現代の「道徳」について考えていきます。 今月のゲストは高木さん。ふたりの対話から見えてきた「道徳」のキーワードは、「わからずやのオヤジ」? 「よるヒルズ」をやっていた高木さんだからこそ見えてきた答えとは。

高木 「たのしい道徳」ってあるんですかね。戦争のことまで話してしまったので、ちょっと気持ちの切り替えが難しいです。

岡田 わかりやすい道徳としてよく言われるのは、「自分が嫌なこと、人にやられて嫌なことをしない」というものですよね。でも、人によって、やられて嫌なことって曖昧じゃないですか。

嫌な関西人に、人をネタにして笑いをとって、相手が嫌がっていると、「お前も俺のことをネタにして笑いをとればいいねん」と反論するパターンの人がいます。自分はネタにされるのが嫌じゃないからって、人にもそれを押し付ける。押し付けがましいですよね。

高木 わかります、わかります。その話にもかかわるんですけど、僕も含めて最近は、「痛み」がわからなくなってきている印象があると、思っています。

僕が小学校のころに『ストリートファイターⅡ』というゲームがあったんですが、当時、僕は自分のキャラが攻撃されると「痛い」って反射的に言ってたんです。でも、この前友達の家でそのゲームがあって、久しぶりにやったら、そんな感覚がちっともなくなっていた。これって、じつは、結構な情報化社会が生み出した現代病なのではないかと思うんです。本来、痛みを帯びたものも、あまりにインスタントに大量消費してしまっているがゆえに、身体感覚が麻痺しているというか。

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道徳の時間

岡田斗司夫

評価経済など新しい資本主義が加速しはじめた21世紀。 そんな新時代の「道徳」とは、一体どんなものでしょうか。 未来社会をサバイブする岡田斗司夫が、 ゲストとともに様々な事例を引用しながら、 現代の「道徳」について考えていきます。 (月...もっと読む

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