ワタナベアニです。
何かの集まりに行ったりすると、そこにいる誰かを撮ります。撮らずにはいられないからなんですけど、その写真を送るとSNSのプロフィールに使ってもらったりすることがあるので、うれしいです。
人それぞれ、自分が気に入った顔というのがあって、そう写っていないとイヤな人、驚いて喜ぶ人、のふたつの反応があります。自分で撮るとコンプレックスに思っている部分を隠すひともいるから、それを写してしまうと嫌がられることもある。それを無視して「こちらの方がいい」とは言えないので、そういうときは仕方がありません。
撮られることが日常のモデルや女優などは、同じ写り方に飽きているのでしょうか、いつもと違う自分の顔が写っていると喜んでもらえることが多いです。
ことさら変わった撮り方をしたいわけじゃないんですが、世の中でよく顔を知られた人は先入観で「こう撮るべき」と、カメラマンの方が決めてしまっているような印象を受けます。
たとえば、透明感があって繊細なイメージで知られる女優を撮るとき、今まで見た写真を思い出してしまう。さらに言えば、それを崩そうと、メイクや表情をワイルドに外してみせると、そっちも見たことがある、という堂々巡りになることもあります。八方ふさがりですけど、その仮定でいかに新鮮な顔を撮るかという自分とのアイデアの勝負でもあるんですよね。
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