投資対象としての酒の魅力

需給が逼迫している国産の高級ウイスキーや、もともと希少性の高い海外ワインが、投資の対象として最近注目を集めている。

海外富裕層が注目
高騰が止まらない日本産ウイスキー


海外の富裕層が「どんなにお金を積んででも欲しがっている」とされる「山崎50年」(右)と「竹鶴35年」

 2018年1月、サントリースピリッツのシングルモルトウイスキー「山崎50年」が香港のオークションにかけられ、3250万円に達した落札額が話題に上った。

 11年に150本限定で発売された当時の価格は100万円。それから7年で32倍超に跳ね上がった高騰ぶりは、日本産ウイスキーへの投資熱をあらためて世界に示した形となった。当のサントリー社員は「飲まれずに投資目的の人の手に渡るのは複雑な思い」と冷ややかだが、メーカーの手を離れたウイスキーはすでに富裕層の熱い視線にさらされている。

 「海外の富裕層はレアで超年代物の日本産ウイスキーを欲している。彼らにとってウイスキーはもはや飲料ではなく、投資すべき対象。海外で偽ボトルが出回るなどのリスクも顕在化しているが、全体として価格の上昇トレンドは続く」と話すのは、酒買い取り専門店「アプレリカー」を運営する蔵王(大阪市)取締役の今泉優哉氏だ。

 今回、蔵王の協力で主な国産ウイスキーの買い取り価格を調べた(下表参照)。相場が上がる商品に共通するのは、人気ブランドかつ希少性が高いことだ。多くは限定販売や休売中であるため、一般人が定価で入手するのは難しい。高値つかみしてしまえば、価格下落のリスクが伴う。

 そこで今泉氏が勧める「買い」の商品が、ニッカウヰスキーの15年以上の「余市」と「宮城峡」だ。

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週刊ダイヤモンド 2019年1/12号 [雑誌]

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ダイヤモンド社; 週刊版
2019-01-07

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