現代の世相を反映して需要増 RTDの躍進

栄枯盛衰の激しいアルコール市場。ほぼ10年ごとにブームが入れ替わるとされ、1970年代の清酒に始まり、ウイスキー、ビール、焼酎と時代に応じた“主役”たちが日本人を酔わせ続けた。では現代の主役は何か。

 近年、安定的に需要が増えているのが、「RTD」と呼ばれるカテゴリーだ。「レディ・トゥ・ドリンク」の略語で「割ったり混ぜたりする必要がなく、栓を開けてすぐ飲めるアルコール飲料」を指す。

 人気ブランドはキリンビールの「氷結」や「本絞り」、サントリースピリッツの「ストロングゼロ」や「ほろよい」、宝酒造の「タカラ焼酎ハイボール」などのシリーズだ。

安価で種類が豊富なRTDは、家飲みする老若男女から圧倒的な支持を得ている

 このRTD市場は2008年以来10年連続で伸長を続け、18年も前年比10%増の見込みだ。さらに20年以降の酒税法改正もRTD拡大を後押しする。発泡酒や新ジャンルの税額は段階的に上がるが、RTDは26年まで据え置かれ、割安感が増すからだ。

 各メーカー首脳も「RTDは今後も伸び続ける」(アサヒビールの平野伸一社長)、「酒税のメリットは大きい。RTD強化のスピードアップを図る」(サッポロビールの 髙島英也社長)とRTD事業強化の方針で一致する。

 今や「毎週のようにどこかのメーカーが新商品を出している」(大手メーカー幹部)とされ、中小メーカーも入り乱れての激戦区となっている。

 なぜRTDがそこまで消費者の支持を得ているのか。

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