飲む点滴」米麹甘酒の伸長で 第二の柱の育成に手ごたえ

新潟県南魚沼市の八海醸造が「甘酒」市場に参入したのは2009年。
今でこそ「飲む点滴」などといわれるが、当時はまだ認知されていなかった。参入を果たした八海醸造だが、さほど熱意はこもっていなかった。

 甘酒には大きく2種類ある。

 もろみの搾りかすに砂糖などで甘味を付けた安価な酒かす系。それに麹と蒸した米のみを発酵熟成させ、米のでんぷんがブドウ糖に分解された米麹系だ。アルコールは含まれないが、八海醸造が得意とするのはこちらの米麹系だが、市場はまだないに等しかった。

 蔵元だけに、麹造りや糖化のコントロール、雑味をなくす、爽やかな甘さが味わえるようにするといった技術はお手のものだ。しかも、既存の酵母、設備を使って簡単に造れる。「ちょっと出してみよう」くらいの軽い気分で売り出した。

 ところが、いざ始めてみると「おいしい」「また飲みたい」と思いの外リピート需要が広がる。本腰を入れれば、自分たちが新たな市場を創出できるかもしれない。

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