ここ数年で、夫の家事分担に対する意識がだいぶ変わってきました。とくに20代、30代の若い世代の男性は、結婚後の家事分担意識がとても高いと感じます。時代が変われば意識も変わるものですね。とはいっても、時代に合わせて妻の不満も変わりますので、これまた厄介な話です。
妻のひと言でスタートする〝魔のゲーム〟とは?
突然ですが、ときどき夫婦間で繰り広げられる〝魔のゲーム〟をご存知でしょうか?
魔のゲームとは、妻のひと言で突然始まる、終わりの見えないゲームのことです。別名を〝自分で考えなさいゲーム〟ともいいます。ゲームの内容は簡単です。妻のしてほしいことを、夫が自分で考えて行動に移し、妻を満足させればいいのです。
とくに時間制限などはありません。ゲームの終了は〝妻のみぞ知る〟という、夫にとっては地獄のようなゲームなのです。このゲームのルールは、妻本人に答えを聞いてはいけないということです。
「どうしたら妻が満足してくれるのか」「何をしたらいいのか」を妻に尋ねても「自分で考えて!」と一喝されるだけなので、夫は食器を洗ったり、洗濯物を畳んだりしながら妻の様子をうかがうのです。
冗談だと思っている人もいるかもしれませんが、実際にこの魔のゲームのスパイラルにハマってしまった夫は数しれず。
巻き込まれないポイントは妻への日頃の気遣い
公務員の真司さん(40歳)も、この魔のゲームに巻き込まれ、脱出方法を教えてほしいと相談に訪れた一人です。妻の杏子さん(36歳)は専業主婦。もうすぐ1歳になる息子と3人で暮らしている結婚5年目の夫婦です。
妻の杏子さんは、もともと気が強いところがありましたが、子どもが生まれてからとくに言葉や態度がキツくなったと真司さんは言います。
仕事が休みの日や平日の夜にも、家事や育児に協力しているそうですが、ある日の夕食後、真司さんが食器を洗い終わってリビングでテレビを見ていると、妻の杏子さんに怒り口調でこう言われたそうです。
「食器を洗っただけで〝家事に協力的な夫〟だなんて勘違いしないでよね!」
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