気になる人の年収・家族構成を知りたい場合

前回、ユウカは渋沢に対して徐々に運命を感じ始めていた。

いけない。いけない。

簡単に運命の人だなんて思うもんじゃない。

今までだって、それで失敗してきたんじゃないか。

いまは、元カレと親友が付き合い始めて、ちょっと気が動転してるだけ……。

「すぐにいい男を捕まえてやろう」なんていう邪心がきっと、私の中のハードルを下げてるかもしれない。

サンドアートの小瓶を売りながら、ぼんやりとユウカは考えていた。

今までだってそうだった。運命の人だと思って、付き合いだしたら、想像とは違っての繰り返し……。

「私には人を見る目がある」なんてイキがった結果が、35歳独身という結果なわけで、それは、ある人に言わせれば「うん、ユウカは人を見る目があるね! この時代、結婚なんてするもんじゃないよ!」ということなのかもしれないし、ある人から見れば、「自分の中のハードルを上げすぎて、選択肢を絞りすぎて、いつも間違ったものを選ぶよね、ユウカは」という風に言われるかもしれない。

実際、私は道に迷った時、2択の分かれ道を、間違えることがよくある。

それが道に迷った程度の話だったらよいのだけど、人生まで迷子になってしまったら目も当てられない。

沖縄に友人の誘いでフラリとついてきて、いつのまにかお土産モノを売ってるなんて、人生迷子以外何者でもないと、自分でも思う。

そもそも運命なんて、目に見えないものを信じるなんて、どうかしている。

地球には70億人の人間がいて、今でもどんどんと人口は増えていってる。

この中でひとりずつ、神様がめぐり合わせてくれるなんて考える人間は傲慢だし、甘えもいいところだ。

引きこもりの人間が、「良い見合い相手を連れてこい」と言ってるようなもんだ。

神様だって、忙しいんだ。

だからユウカは、渋沢には真っさらな気持ちで向き合わないと、と思っていた。

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結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

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