わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

臣下を埋め殉死させる風習を無くしたい…埴輪誕生秘話【第十一代⑤】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

殉死の禁止とノミノスクネの埴輪

二十八年十月五日、天皇の同母の弟・ヤマトヒコ(倭彦命)が亡くなりました。

十一月二日、ヤマトヒコを身狭桃花鳥坂(むさのつきさか)※1に葬りました。このとき、側近のかわいがられていた臣下を集めて、ことごとく生きながら陵(みささぎ)の境界に埋め立てました。数日経っても死なず、昼夜泣き呻きました。ついに死んで腐乱して悪臭が漂い、犬や烏がやって来て屍(しかばね)を喰いました。
天皇はこの泣き呻く声を聞いて心に悲しみ悼(いた)み、臣下たちに言いました。
「生前かわいがられていたからといって、殉死させるのは、甚だ痛ましい。それが古来の風習であっても、良くないことに従う必要があろうか。今後は協議して殉死をやめさせよ」

三十年正月六日、天皇は皇子のイニシキイリビコ(五十瓊敷入彦命)とオオタラシヒコ(大足彦尊)に、
「お前たちはそれぞれ欲しいものを言いなさい」
と仰せになりました。

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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