写真で話そう

写真に写る全ての光は「読む」ことができる

今回の「写真で話そう」は、「光」のお話。自然光を好むワタナベアニさんも、スタジオ撮影ではもちろんライティングを使います。そんなワタナベアニさんのライティングはどういうものなのでしょうか。

ワタナベアニです。

いつも精神論ばかり書いているので、今日はややテクニカルなお話を。スタジオで撮影するときは、どんなライティングも作り出すことができます。俺はその場所独特の光が写真に残るとうれしいので自然光で撮るのが好きなんですが、もちろんスタジオでストロボも使います。

スタジオでのライティングは自然光と違ってゼロから作るので、頭の中で確固とした映像を思い浮かべられなくてはいけません。朝なら朝の光、夕方なら夕陽、と、見たままが写らないからです。

スタジオで働いているアシスタントたちは、毎日たくさんのカメラマンの仕事を見て勉強します。こういう時にはそうすればいいのかとわかります。その点ではとても申し訳ないのですが、俺のライティングは単純そのものです。ライティング講座などでは人物の正面からのメインライト、立体感を作るサイドのリムライト、頭のてっぺんにヘアライト、バックにはバックライトを使いましょう、なんて先生が教えてくれます。

でも俺はシンプルな人物撮影ではほぼ1灯しか使いません。あまりトップやサイドの光を作ってしまうとわざとらしいのです。アメリカの大学の卒業アルバムみたいになります。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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コメント

CocoTubameiP 光を読む様に努力はしてるが、まだまだな私。σ^_^; 特に複数の光源が入り混じっていたりすると…。 5ヶ月前 replyretweetfavorite

RyotaShimadu プロの話はいつだっておもしろい。 見えないものが見えるし、見えない力を利用できるんだ。 5ヶ月前 replyretweetfavorite