人&モノの高騰で行き詰まる 吉野家牛丼がもうからない

「早い」「安い」「旨い」の代名詞である、吉野家の牛丼がもうからなくなった。人件費と原材料費の高騰がダブルパンチで経営を襲う。従来の延長線上に、勝ちシナリオは見つからない。

 全国の4割の吉野家をセルフサービス式にする──。10月に吉野家ホールディングス(HD)が発表した戦略は世間に衝撃を与えた。

 それまで、吉野家は配膳から会計まで全て店員が行うことをある種のポリシーとしていた。これを“捨てる”かたちで、省力化へと大きくかじを切ったのである。

 消費者のニーズが変化し、吉野家の客にとって、フルサービスはすでに価値のないものになっている。吉野家はそう判断した。

 消費者にとっての付加価値ではない領域や作業を切り分けて省力化し、一方で、外食の真価である味や食事の楽しみ、時には健康といったプラスアルファの要素に資源を集中する。吉野家の転換は、外食産業が目下取り組む生産性革命の本質に通じるものだ。

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週刊ダイヤモンド 2018年11/17号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2018-11-12

この連載について

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お得×旨い×テック 外食〈新〉格付け

週刊ダイヤモンド

IT・テックで外食産業が激変している。「早い、安い、旨い」に行き詰まる外食企業にとっても、「早い、安い、旨い」を求める消費者にとっても、テックは武器になる。中でも強力な武器である携帯電話の「外食アプリ」を格付けし実力を評価。さらに店舗...もっと読む

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