桃山商事の恋バカ日誌

カレシのことは好きだけどディープキスは嫌い、という秘密

「失恋ホスト」として数々の恋愛相談を受けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」の3人が、さまざまな角度から恋バナ談義を繰り広げるこの連載。今回から、再び「秘密と嘘」をテーマに語ります。誰しも生理的に苦手なものがあるはず。そんな、打ち明ければ恋人を傷つけるかもしれない”秘密”とはどう向き合うべきなのでしょうか?

かたく閉じられた歯の秘密

【登場人物】

清田隆之
桃山商事・代表
1980年生まれの文筆業

森田雄飛
桃山商事・専務
同じく1980年生まれの会社員

ワッコ
桃山商事・係長
1987年生まれの会社員

清田 桃山商事の恋バナ連載、今回は「秘密と嘘」について語っていきます。前回このテーマについて話してから、少し時間が空いたよね。

森田 間に本連載を元にした我々の新刊『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』の出版記念特別版を3回に渡って掲載したので、1ヶ月ぶりになるのかな。

ワッコ 前回の「ラブホに行った回数は、別れた瞬間ゼロにリセット」では、「思わずついてしまう小さな嘘」のエピソードがたくさん出てきましたよね。

森田 多分、パートナーに対して秘密や嘘が一つもない人はあまりいないんじゃないかなぁ。別に悪気はなくても、「黙ってた方がいいから言わないでおこう」みたいな場合もあるだろうし。

ワッコ 気遣い系の秘密と嘘ってありますよね。

清田 それで思い出したんだけど、高校生のときに初めてお付き合いした人に、おそらく気遣いから秘密にされていたことがあったのよ。

ワッコ 甘酸っぱい香りがしますね。どんな秘密だったんですか?

清田 やっぱり、高校生ってキスの季節じゃないですか。

森田 聞いたことのない季節感だけど(笑)、気持ちはわかる。セックスよりもキスだよね。

清田 俺は当時、とにかくキスしたい一心でさ。家が近所だったこともあってよく向こうの実家に行ってたんだけど、ご両親と夕ご飯を食べて、彼女の部屋に行っておしゃべりをして、9時くらいになったら帰るのが定番のデートだった。で、帰る時はいつも彼女が途中まで送ってくれて、互いの家の中間地点にある橋(千住大橋)でキスをするのが一つの流れみたいになっていて。

ワッコ 実名報道(笑)。

森田 高校生らしい恋愛だね。かわいいな〜。

清田 ただ、俺としてはだんだんキスの深さを増していきたいぞという思いがあり……いわゆるDeepなKissをしてみたかったのよ。

ワッコ 1DKを希望していたと。

清田 そう、1DK。

森田 話がわからくなるよ(笑)。

清田 ある時、思い切ってベロを出してみた。でも、全然入らないんだよ。ティースのシャッターが完全に閉まっていた。

森田 進入禁止!

清田 って、前もこんな話あったよね。

ワッコ 「男友達/女友達にエロい感情を抱いたら!?」という回で出てきましたよね。あれは清田さんが大人になってからの話でしたけど。ティースシャッターの経験が豊富ですね。

清田 みんなそういう経験あまりないのかな……。千住大橋の上で俺は懲りずに何度も進入を試みていたんだけど、彼女に常に拒まれていた。

森田 飽くなき挑戦だね。

清田 それでおそらく、彼女は申し訳ない気持ちになったんだと思う。ある夜いつものように進入を拒まれて俺が軽く落ち込んでいたら、彼女が「ごめんね、そういうの苦手で……」と言ってきたのよ。

森田 彼女は、秘密にしていた気持ちを正直に打ち明けたんだね。

清田 それを聞いた俺は「なんで『苦手』ってわかるの???」と思った。

森田 まあ、そうなるか。

ワッコ 確かに!

清田 実際に、彼女は前に付き合っていたカレシとDKをしたことがあって、そのときに苦手意識を持ったみたい。

森田 彼女は経験済みだったんだね。

清田 内心ではそういうモヤモヤもあったんだけど、それよりも申し訳なく思ったから「ごめんね……」って彼女に謝ったの。ただ、そのあとから彼女は、歯の間からちょっとだけ舌を出してくれるようになってきたのよね。チョンって感じで。

森田 ディープフレンンチってことか。

ワッコ 「ミディアムレア」的な。

清田 そう言うと中途半端な感じがすごいけど、俺としてはなんだか嬉しかったのを覚えています。

森田 がんばってくれてる感じがとても好ましいよ。「苦手で」と言った時の彼女の気持ちを想像すると、おそらく「清田のことが嫌いだからDKを拒んでいるわけじゃない」と伝えなきゃと思ったんだろうね。一方でDKを経験済みであることは秘密にしたいんだけど「苦手」と言うとその秘密がバレてしまうわけで、結構複雑な状況だなと思う。

清田 そういう葛藤を生む状況って、恋愛では結構あるあるな気がするね。

森田 清田のベロ進入が彼女を葛藤させるほどしつこかったという話かもしれないけど。

清田 「またきたな!」みたいな感じだったのかな。

ワッコ 「これは言わねえと面倒だぞ!」となったんでしょうね。

清田 ちなみに俺の前に付き合っていた彼氏は、高校を中退してドカタをやっていた人みたいで。

ワッコ やんちゃ系ですね。

清田 それこそニッカボッカとか着てる感じらしく。

ワッコ 清田さんは直接の知り合いではないんですか?

清田 会ったこともなかった。でもニッカボッカの元彼は俺の脳内に存在しているから、妄想が膨らむじゃん。いかつくて、俺とは何もかもが真逆みたいな。当時はそのカレシに対する劣等感もあったから、「うう、元カレとはDKしてたのか……」みたいないじけた気持ちにはなってた。

ワッコ 元カレのベロが相当強引で気持ち悪かったって説もありますよね。それで彼女が“DK嫌い”になってしまったのかもしれない。

“寝るときの秘密”は意外とあるある!?

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桃山商事の恋バカ日誌

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事) /ワッコ(桃山商事)

2001年の結成以来、「失恋ホスト」として1000人以上の男女から恋のお悩みやエピソードを聞き続けてきた恋バナ収集ユニット「桃山商事」がお届けする、新感覚の恋バナ談義。普段ほとんど語れることのない恋愛の様々なテーマを毎回ひとつ取り上げ...もっと読む

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notkitasima #スマートニュース 草 18日前 replyretweetfavorite

momoyama_radio 地元・千住大橋の思い出を語らせていただきました https://t.co/fQ05r1hGzI 19日前 replyretweetfavorite