あがり症な人」「ネガティブ思考の人」の長所

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcakesで特別連載!(毎週火曜更新)

「あがり症な人」の長所

 慣れないことをするときや、人前で何かをするときにすごく緊張する「あがり症」な人は、慎重なのだと思います。
 慎重でない人は、どんどん敵陣に入っていったり、危険な場所に行って討ち死にしたり、傷つけられたりして帰ってきます。
 反対に、あがり症、不安症の人は、なるべくそういうところは避けているので、人を傷つけたり人から傷つけられたりすることを予防できているのです。
 そういう人が「自己主張しないのはダメだ」と言われるような環境に置かれたり、「あなたのそういうところがね」と指摘されたりすると、すごくつらいですね。ネガティブになって自信がなくなっていきます。
 ところが前述のように、あがり症の人がリスクのあることに対して慎重なのは、戦略的にはすごく理にかなっているのです。
 私自身もけっこうあがり症です。人前で話すときは、緊張で吐きそうになるくらいです。直前の数日間お腹を壊して前の日から眠れなくなります。
 でも今は、それをネガティブにとらえなくなりました。
 あのドキドキ感もすごく刺激的! と感じるようになったからです。お刺身にわさびをつけて食べるのと一緒で、あのピリッとくる感じがたまらないのです。
 そうは言っても、私は研修講師や講演をたくさんしていますが、毎回、人前で話すのが好きでも得意でもないと言うと、みんなに「ウソ!?」と驚かれます。
 そこで私はこんなふうに説明します。
「私は女優だと思って、わさびを楽しみながら演じているんです。ただ、聞いてくれる人が一人でもいたら、私にとって今の時間は『生きていていいんだな、生かされているな』という感謝の時間にはなり得ます」
 あなたも、あがり症を治そうと努力するより、あがっているときの感覚をしっかり味わうことや、自分がしていることそのものに意識を向けてみると、また違うものが見えてくるかもしれません。

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イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ

玉川真里

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcak...もっと読む

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restart20141201 "心配事は、自分が思うほど起こらないものだといわれています。もし想定外のことが起きてしまったら、それはまたそのときに考えましょう。" https://t.co/uv0jeHpq0L 5ヶ月前 replyretweetfavorite