地方でも都心でも、社会人が手探りで学び直しを始めている。学び方は十人十色だ。社会人の学び直しは子ども時代の義務教育と異なり、学びの内容や手法が多岐にわたる。実際にどんな学び直しが行われているのか、現場をリポートする。
2018年1月下旬の週末。山形県赤湯駅から車に10分ほど乗ると、雪景色の中に小学校が現れた。中から聞こえるのは小学生ではなく、中高年の男女の笑い声。校舎の一室で、講師の声に熱心に耳を傾ける。
ここは「熱中小学校」。起業家などが講師役の「大人の社会塾」だ。
当日の講師の一人は立花貴氏。元商社マンで、東日本大震災の被災地である宮城県石巻市雄勝町(おがつ)に廃校を利用した「MORIUMI US(モリウミ アス)」という子どもの複合体験施設を立ち上げるなど、その復興支援活動が注目を浴びている。
参加者から「施設ではどんなイベントを催すのか」と質問が飛ぶと、「ランチ会などいろんなイベントをしている。そのための部屋も開放している。小さいイベントを複数立ち上げると、そこから大きなうねりが生じる」などと、実体験を交えながら答えていた。
7歳の頃の目線で世の中を眺める
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