ほとんどの男性は「尊敬されたい」と思っています。女性や子どもから「スゴイ!」と思ってもらいたいのです。どれだけスゴイのかを知ってもらう手段として、男性は「武勇伝」を語りたがる傾向があります。しかし、男性が堂々と語る武勇伝は、女性にとって理解不能なことが多く、ときには耐えがたい苦痛に悩まされることもあるのです。
夫が武勇伝を語るときは自信がほしいとき
結婚式を半年後に控えた有紗さん(28歳)から、婚約者の肇さん(30歳)との結婚に迷っているとの電話があったのはいまから3年前。交際期間1年半を経て、このたび結婚が決まったとのことで、本来であれば結婚式や将来のワクワクした話題でもちきりのはずですが……、どうも様子が変。
話によると、ここ最近、彼の「昔の栄光話」や「自慢話」が増え、それが鼻についてしかたがないというのです。
「結婚して一緒に生活するようになったら、毎日彼の自慢話を聞かなきゃならないと思うと、だんだん気分が落ちこんできて結婚に前向きになれなくなってしまって……」
結婚前に陥りがちな〝マリッジブルー〟であることは間違いなさそうですが、それにしても、彼の武勇伝がキッカケで結婚が破談になってしまっては、あまりにも切なすぎるではないですか。
有紗さんの彼にかぎらず、男性は往々にして武勇伝を語りたがります。たとえば、いままで付き合った女性の人数や、モデルと付き合ったことがあるとかいう「恋愛武勇伝」、昔はグレていてケンカばかりしていたという「どんだけワルだったか武勇伝」、学生時代は模試で全国10位以内に入ったことがあるという「成績優秀武勇伝」、芸能人の誰々と友達、政治家の誰々と同級生という「有名人と友達武勇伝」など。
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