​「美人」という言葉が使えなくなる

「美人」と言えば褒め言葉に聞こえますが、人によってはそうとも限りません。外見で人を評価してはいけないもの。近い将来、「美人」という言葉が使えなくなるかもしれない、という話を聞いた林伸次さん。いったいどういうことなのでしょうか。

若い女性は老若男女に受け入れられる

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

当店は文字通りボサノヴァのバーでして、アナログレコードをかけているのですが、「女性のヴォーカルのボサノヴァ、かけてもらえませんか?」って老若男女問わずよく言われるんです。たぶん女性の囁くような歌い方のボサノヴァって心を落ち着かせて、ちょっとセクシーな気持ちになれるんだと思います。

満員電車で隣の人と身体がくっついてしまう場合、老若男女問わず、できれば避けたいのは「より年齢の高い男性」で、好ましいのは「より年齢の低い女性」という研究があるのだそうです。まあ感覚的にわかりますよね。臭くて脂ぎったおじさんは嫌だし、若い人なら男性より女性の方がなぜか不潔感は受けません。女性にはそういう「男性にはない心地よさ」のようなものがあるのでしょうか。

ところで僕、街で美人を見かけると、ちょっと得をしたような気持ちになるんです。すごく好みだったりすると、大げさではなく「多幸感」みたいな気持ちにもなります。別に付き合いたいとか、会話をしたいじゃないんです。例えば、真っ白の雪景色や、星が降ってきそうな夜空や、綺麗な花なんかを見ると、「うわあああ」って心が叫びそうになりますよね。美人を見かけると、それと同じような気持ちになるんです。

女性はイケメンを見かけたら、そんな気持ちになるのでしょうか。「素敵!」とは思いそうだけど、美人のそれとはまた少し違うような気もします。イケメンに見とれる男性の話はあまり聞きませんが、美人にうっとりする女性の話はよく聞きます。それって上にあげたような、女性特有の何かのような気がするんですね。

そしてご存じのように、美人って時代によっても地域によっても個人によっても全然違います。平安時代の美人と現代の美人は全然違うっていう話は有名ですよね。もちろん国や地域でも美人って本当に変わります。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

korin_rinko https://t.co/bGDFXGU9Ky 27日前 replyretweetfavorite

hase0831 @toya この記事の流れかな? https://t.co/OvNvBTuhQJ 27日前 replyretweetfavorite

hirademaemae 私が電車でなるべく若い女性の隣に座るのは、こういうおっさんを隣に座らないため。 27日前 replyretweetfavorite

_myrkky >臭くて脂ぎったおじさんは嫌だし、若い人なら男性より女性の方がなぜか不潔感は受けません。女性にはそういう「男性にはない心地よさ」のようなものがあるのでしょうか。 https://t.co/ECCM1NE5dj 女性は身なりに気を遣… https://t.co/6NbEnXfgvz 27日前 replyretweetfavorite