まずはやりたいことから天引きする
やるべきことは、尽きません。どんな人にも1日は24時間しか与えられていませんから、目の前の仕事に追われるだけで毎日が過ぎていき、やりたいことに時間が割けなくなってはいないでしょうか。
仕事で成果を出している人は、プライベートの時間も確保して、その上でしっかりと仕事でも成果を出しているということを忘れてはいけません。プライベートの時間をしっかりと確保することこそが、仕事の質を高めるためには不可欠だと理解しているからでしょう。忙しいからやりたいことができないのではなくて、やりたいことのために時間を確保しないから、やりたいことができないだけなのです。
「仕事が落ち着いたらあれをしよう、これをしよう」と言っていると、一向にできるようになる日は来ないですよね。やりたいことがあったならば、まずスケジュールにそれを入れてしまう。遊びの予定、自分を磨く予定をどんどん確保していく。
そこで重要なのが、天引き思考。時間ができたらやりたいことをやるのではなく、やりたいことを先にスケジュールに書き込んでしまうことを指しています。
誰かとのアポも大切ですが、同じく自分とのアポも大切です。
皆さんの手帳には自分とのアポはちゃんと入っていますか? 守っていますか?仕事で成果を出す人は、時間の主導権をどんなときも他人に譲りません。
あなたは、あなたが自由に使える時間を、簡単に誰かに譲っていないでしょうか。
私の場合であれば、読書する、ジムへ行く、セミナーに参加する、会いたい人に会う、食べたいものを食べる、映画を見る、などの自分のための時間をしっかりとまずスケジュール帳に落とし込んでいます。
ちゃんと書いておかないと、私のような意志の弱い人間は、「ジムに行こうと思っていたけど、まあいいか」と重要でもない仕事を引き受けてしまうからです。自分とのアポを大切にすることで、仕事を早く終わらせることへの意識も高くなります。時間がないから集中力が高まり、その制限された時間の中でどうするかを考えるようになります。時間がたっぷりあるから余計なことに時間を費やしたり、目の前の仕事に集中できないままダラダラ過ごしてしまうのです。
とはいえ、「私は意志力が弱い」と言う人が自分とのアポをしっかりと守るためにできることとはなんでしょうか。それは、自分の意志によって左右されないようにすることです。
自分とのアポに他人を巻き込んでしまえば、自分だけのアポではなくなります。
例えば、英会話レッスンは曜日時間を固定する。自由予約制で簡単に予約変更ができると、その場の状況に左右されて「また明日でいいか」と、ズルズルと先延ばしが続きます。
読書だってそうです。同僚や家族に「この本を今から読むから、どんな内容だったかまた教えるね」と約束しておくと、自分だけのアポではなくなります。ジムだってそうです。目標とその達成期限を宣言しておくと、ジムに行く予定を簡単にはずらせなくなります。
心理学でいう宣言効果というものですね。
意志の強い人であれば、自分との時間をしっかりと確保してプライベートの時間も有意義に過ごすことと思います。しかし、「忙しい」が口癖になって、自分の時間を確保できていない人は少なくないはずです。工夫次第で、自分の時間を確保することはできるものなのです。
~Honor yourself~ 自分との約束を守る
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