システム思考で読み解く、参院選の結果から言えること

7月21日に行なわれた参議院議員選挙。ネット選挙の解禁もあり、番狂わせが期待された選挙でしたが、結果は自民党の圧勝、「組織政党」の堅調と、各所で予想されていた通りの結果に。とはいえ、その背景を分析することで見えてくることはたくさんあります。川上さんが注目したのは、「システム思考」を取り入れた大前研一さんの論評。「システム思考」について掘り下げつつ、日本の選挙制度について考えていきましょう。

先週は、7月21日に行われた参議院議員選挙の結果が、いろいろな切り口でニュースやコラムに取り上げられていました。

選挙そのものは、自民党の圧勝、公明党と共産党という「組織政党」の堅調、そしてその他の野党の不調という、その前から各所で予想されていた通りの結果に終わりました。インターネットを使った選挙運動が解禁されて初の国政選挙ではありましたが、投票率はほとんど上向かず、これも大きな番狂わせのなかった原因かなと思います。

ネット上では、東京選挙区での山本太郎氏の当選と民主党の鈴木寛氏の落選などが話題になっていましたが、これも民主党の候補者調整の稚拙さを見ればある意味予想通りの結果とも言えます。

経済の先行きにやや明るい見通しが出てきている中で、政権与党にとっては追い風という、番狂わせの起こりにくい情勢だったのが大きいと思います。また、良くも悪くも国民の中には3年前の民主党への政権交代とその後の混迷に対する「反省」のようなものが強く漂っており、より安定した選択肢を最優先するつもりだったとも言えそうです。

「政権交代すると国政が不安定化する」のはなぜか

そういう意味では、論評のネタに乏しい選挙だった気もしますが、私が個人的に気になったのは、ビジネス・ブレークスルー大学院の大前研一氏がプレジデント・オンラインに寄せていた以下のコラムでした。

日本で政権交代がうまくいかない本当の理由|大前研一の日本のカラクリ

この大前氏のコラムは選挙の結果が出る前に書かれたものです。参院選の結果に対しての(場合によっては個人的な政治的偏見の多分に含まれた)論評をするコラムニストが少なくないなか、選挙の詳細な結果よりもその背後にある日本の国政選挙という仕組みそのものの問題を論じた、大変示唆深いコラムでした。

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川上慎市郎

グロービス・マネジメント・スクールでマーケティングを教える川上慎市郎さんが、若手ビジネスパーソン向けに、マーケティング、メディア、そして教育について、深くやさしく解説をします。かつて有名ブログ「R30::マーケティング社会時評」を運営...もっと読む

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R30 ちょっと尻切れトンボなんですが、選挙結果を見ずに選挙評を書いた大前先生トリビュート・コラムですw/【第22回】 5年弱前 replyretweetfavorite