ノンアルコール飲料という存在【スズキナオ】

健康診断を受けたらなんだか肝臓の数値が悪いらしい。先生曰く「しばらくお酒はひかえるように」。でもそんなに簡単にやめられるかな…。でも大丈夫。そんな時にはノンアル飲料!ということでスズキナオさんによる「ノンアル」考です。
なんだか気ぜわしい僕たちの毎日には、楽しくて、ちょっとホッとできる「お酒」が必要だ! 本連載はそんなお酒をこよなく愛するあまり、「酒の穴」というユニットを結成してしまったパリッコさんとスズキナオさんが、酒にまつわるアレコレをゆるーく、ぬるーく書いていくリレーエッセイです。過去の連載へはこちらから。

健康診断からの節酒

つい先日、3年ぶりに受けた健康診断で、「肝臓の数値が悪いので再検査せよ」というような結果を返された。お酒をよく飲む方々にとっては、「ああ、あるある」というような話かもしれない。3年前の健康診断も同じ数値がやっぱり基準値をはみ出していて、それが今回はさらにだいぶグーンと飛び出していた。

「まあ、そうだろうな、そりゃそうだ」と、気持ちを落ち着かせようとするが、やはり、落ち込むものである。今後も末永くお酒を飲んでいこうと思えば、ここで一旦節制し、数値が適正な範囲に収まるように努めるべきなのだろう。検索してみると、似たような結果を受けた人たちがどのようにして節酒したか、という体験ブログ的なものがたくさん出てくる。

そのほとんどで薦められていたのが「炭酸水でごまかす」というものだ。かつての自分にとって、炭酸水とは焼酎やウィスキーを割ってシュワっとさせるためのものであり、「そのまま飲んだって、あんな味のないもの何の意味もないよ」と思っていた。愚かだった。試しにコンビニで買って飲んでみると、本当に結構ごまかせるのだ。

炭酸水はチューハイのプレーン

そもそも、自分が行くような大衆居酒屋にある「チューハイのプレーン」という飲み物って、味がほとんどない。焼酎をただ炭酸で割ったものだ。それを自分は普段から好んで飲んでいたので、ただの炭酸水がほとんど「チューハイのプレーン」に感じられるのである。この時ばかりは、「普段からの絶え間ない努力のおかげだ」と自分を褒めてやりたくなった。居酒屋の酒の中で最も安い部類の「チューハイのプレーン」を飲んでいたからこそ、炭酸水を飲んだだけで居酒屋気分を味わうことができる。

コンビニに行って驚いたのだが、炭酸水のバリエーションがやけに豊富になっている。定番銘柄「ウィルキンソン」の炭酸水にも、レモン風味、グレープフルーツ風味のものがあるし、「ウィルキンソン タンサン エクストラ」という商品などは「脂肪の吸収を抑える」というありがたい機能が盛り込まれている。後味にかすかに甘みと苦味があるように感じられ、それがまたなんとも「チューハイのプレーン」っぽい。自分のような人のために開発されたんじゃないかと思う。

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スズキナオ /パリッコ

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