垂仁(すいにん)天皇の即位
イクメイリビコイサチ(活目入彦五十狭茅天皇=第十一代垂仁天皇)は崇神(すじん)天皇の第三子で、母の皇后はミマキヒメ(御間城姫)というオオビコ(大彦)※1の娘でした。
イクメイリビコイサチは崇神天皇の二十九年正月一日に瑞籬宮(みずかきのみや)で生まれました。
幼くして人に抜きんでた容姿で、成人してからは、人並み優れて才気があり度量が大きく、天性に従い誠実で、ものごとを偽ったり飾ったりすることがありませんでした。
父の崇神天皇は、イクメイリビコイサチを慈しみ愛していつも身近に置いていました。二十四歳のとき、夢のお告げで皇太子に立ちました。
崇神六十八年十二月、崇神天皇が亡くなりました。
元年正月二日に、皇太子は天皇の位に即(つ)きました。第十一代垂仁天皇です。
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