ブスの作業 15 自己紹介のテンプレを準備
注:本連載開始から「読者が実際に手と頭を動かす箇所」として、「ブスの作業」を提示している。「ブスの作業1~13」を読みたいあなたは、前回までの連載を見てネ。
基本的に合コンでは傾聴の姿勢をとってほしい。聞かれてもいないのに、ブスが自分のことを話してはダメだ。
しかし、自己紹介だけは避けられないので、事前にテンプレをつくっておこう。
自己紹介のときは、エレベーターピッチを意識する。
用語解説 エレベーターピッチ
エレベーターピッチとは、エレベーターに乗る短時間のあいだに、クライアントにプレゼンをおこない、ビジネスチャンスにつなげるテクニック、つまりビジネストークのこと。目安は、15秒~30秒。
短時間のプレゼンは、伝えることを整理して簡潔にまとめて話す必要がある。最低限、
・名前
・年齢
・所属先(会社名・学校)
・趣味や最近はまっていること
を入れ込み、笑いをとれたら花まるである。
ブスだけれども、一対一で話してみたいと思わせるためのきっかけを、15秒でつくれるかどうか。
大事なのは、具体的な趣味を言うことだ。
「散歩」→「高円寺を散歩」
「音楽」→「下北沢へライブを観に行くこと」
など、相手がその趣味を具体的に想像できるようなものを言う。
ブスなのだから、そもそも相手はこちらに興味がない。もっと言うと、あなたの自己紹介を聞くつもりがないとまで、言いきってしまってよいだろう。
ブスは常にマイナススタートなのである。
美人であれば「散歩」→「えー! どこらへん散歩するのが好きなの?」と相手が会話を膨らませてくれる可能性があるが、ブスの場合は、こまかく具体的な情報を出し、無意識に相手にそれを想像させ、ピンポイントでそれに引っかかってもらえれば儲けものである。
「ブスの散歩」には興味がなくても、「ブスの高円寺散歩」であれば、高円寺が好きな相手に話しかけてもらえる可能性がある。 ここでいくつか私の練りに練ったテンプレをご紹介しよう。
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