おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!」自分を力づけてくれる言葉

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか? 人間関係、勉強、家族、容姿…ストレス社会で生き延びる技術を紹介します。『10代のための疲れた心がラクになる本』をcakesで特別連載!(毎週火曜・金曜更新)

自分を力づけてくれる言葉をたくさんもとう

 言葉を変えることで、自分の気持ちも行動も変えられるということがわかりましたか?
 ふだん、なにげなく過ごしているなかで、たくさんの言葉と触れ合っています。自分の心に刺さる言葉、ハッとさせられる言葉と出合うこともよくあります。
 歌を聴いていたら、自分の気持ちを代弁しているような歌詞が出てきたということもあるでしょう。
 マンガや本の中に、自分が励ましてもらっているような気持ちになるセリフが出てくることもあるかもしれません。
 いまは、SNSでみんながさまざまな言葉を発信しています。そういうなかで、グッと来る言葉とめぐり合うことも多いのではないかと思います。
「あっ、いいな」と思ったら、そのままにしてしまうのではなく、メモしたりして集めましょう。
 自分にとっての名言、大事な言葉をどんどんためていくのです。
 それはいろいろな機会に、自分を勇気づけてくれる心の財産になります。

 参考として、いくつか紹介しましょうか。

●「イライラしても一日、ワクワクしても一日」

 不安でいっぱいでイライラしてストレスをためて過ごすのも、期待に胸をふくらませてワクワク気分で過ごすのも、同じ一日なのです。
 だったら、ワクワクして過ごしたいと思いませんか。

●「過去は過去、いまはいま」

 なぜ悲観脳が優位になって不安が強くなるかといえば、過去の経験などから想定して、「むずかしそうだ」と脳が決めつけてくるからです。そこで「やっぱりそうか」と思ってあきらめてしまったら、いつまでも変われません。
 冒険に抑制をかけてくる脳に対して、「いまの自分は過去とは違うからね」と過去を切り離す気持ちをもつ。そして、「わたしにはできる」「全部うまくいく」と、明るい未来を先にイメージして、いまをそこにひっぱっていく気持ちがもてるようになります。

●「なりたい自分になる」「わたしはこうする!」

 何かを始めよう、一歩踏みだそうとしているときは、できるだけ強い言葉で決意をあらわすといいのです。
「こうしたい」「ああしたい」という「したい」は願望、希望です。行動しなきゃ、と自分をふるいたたせてくれる力はありません。
「わたしはこうする!」「ぼくはこうなる!」というように、強く言いきるのです。
 自分が行動を起こすことにつながる強い言葉を何度も口に出すことによって、覚悟、心構えが固まっていきます。

●「ものは試しだ」「ダメでもともと」

 初めてやることなんて、失敗して当たり前なのです。
 何かに挑戦するときには、失敗することを怖がりすぎないほうがいいのです。「ものは試しだ」とか、「ダメでもともと」という気持ちだと、思いきって一歩踏みだしやすいですよね。

●「もうちょっとだけやろう」「気楽にやろう」

 最初からすごいことをやろうとすると、くじけやすいものです。「新しいことをやるんだ」と考えすぎても、りきんでしまいます。
 いまやっていることのその先、もう半歩先まで手を広げるだけ……そのくらいの気楽な感じで「もうちょっとだけやってみようかな」と考えたほうがいいですよ。

●「大丈夫!」「できる、できる」「これでいいんだ」

 何かに挑戦するときに、失敗や恐れに負けないようにするためには、自己肯定できていることが大事。不安や緊張で萎縮しそうな気持ちをほぐして、自分を安心させ、今の自分を認めて前に進むのです。

●「できないことはできない」

 人の頼みを断れないタイプの人は、この言葉を何度もくり返して自分に言い聞かせましょう。
 これはマイナスの言葉ではありません。心の境界線をはっきりさせるため、自分自身を大切にするために、とても大事な言葉です。

●「君にはがんばる力がある!」

「がんばれ」というのは、ちょっと困ってしまう言葉です。「そんなこと言われても、これまでだってがんばってきた。もうこれ以上がんばれないよ……」という気持ちになってしまうこともあります。
 でも、「君にはがんばる力がある!」というのは、「がんばれ」とは違います。「そういう力が備わっているんだから、できるんだよ」とエールを送ってくれている言葉なのです。
 なんだかお腹の底のほうからムクムクと力が湧き上がってくる気がしませんか。
 人から言ってもらわなくてもいいのです。
「わたしにはがんばる力があるんだから!」と声に出して言うとか、紙に書いて部屋に貼っておく。そうすると自分で自分を励ますことができます。

●「人生楽ありゃ、苦もあるさ」

 この言葉が好きと言った中学生に「一体どこでこれを知ったの?」と聞くと、おばあちゃんから聞いた、と答えました。その子はすごいおばあちゃん子だったのです。おばあちゃんはテレビドラマの『水戸黄門』が大好きで、これはその主題歌に出てくるフレーズでした。
「楽もあれば、苦もある」、当たり前といえば当たり前のことですが、こんな言葉が心にあると、苦しいことも「こんなときもあるよね」と自然と受けとめやすくなります。

●「なんくるないさぁ」

 この言葉を教えてくれたのは沖縄の人です。沖縄の方言で、「どうにかなるよ(心配するな)」という意味。クヨクヨ悩む気持ちがゆるやかにほどけていくような温かい言葉です。
 文字として見るよりも、沖縄の人のイントネーションで言ってもらったほうが、効果が倍増しますね。

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10代のための疲れた心がラクになる本

長沼 睦雄

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか?人間関係、勉強、家族、容姿...ストレス社会で生き...もっと読む

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