「ユウカさん、これを近くの○○ホテルまで持っていってもらえる?」
サンドアートを売ることを約束させられたユウカに、セツ子はさっそく手作りのサンドアートの小瓶を渡した。
「わぁ、綺麗ですね。全部で20個ですか?」
セツ子はサンドアートの小瓶を一個ずつ段ボールに詰めながら、数を数えて、そうねと答えた。
「これ、ホテルの土産コーナーに置いてもらってるのね。飾り付けとかはある程度自由にしていいそうだから、ポップとか置いてさ、売れるようにお願いしてもらえるかしら?」
「誰にお願いするんですか?」
ユウカは担当者の名前を聞いたつもりだったが、セツ子は、
「神様かしらね、あはは」と答えた。
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