第3回】目的達成のためのタイムマネジメント

様々なテレビ番組に出演中の、東進ハイスクール・東進ビジネススクール英語科講師の安河内哲也さん。予備校講師の仕事は、生徒たちのやる気を一年間維持することにあるといっても過言ではない。20年にわたり、講師として第一人者であり続ける著者がはじめて開陳する”ひとのモチベーションの上げ方”を初公開!

時間を捻出する方法 

 仕事のスキルアップのためにも勉強したいのだけれど、仕事が忙しくて時間がない—よく皆さん言います。
 時間というのは捻出しようと思えばつくれます。逆に言うと、自分でつくろうと努力しなければけっしてつくれないものでもあります。

 私がこれは最高の習慣だと思って気に入っているのが、どこへ行くにも一時間前に現地に着くようにしていることです。
 予備校で九時から授業があるときは、八時に行く。その時間で授業の準備をするのではなく、原稿を書くなど他の仕事をしたり勉強したりする時間に充てるのです。
 たいてい近くの喫茶店でコーヒーを飲みながらやるのですが、周りの人たちを見ると、新聞を読んだり、パソコンに向かって仕事をしたり、勉強をしていたり、それぞれが自分の目的に没頭しています。コーヒーを飲みながらただぼーっとしているひとはほとんどいません。喫茶店はけっこう集中しやすい環境です。
 飛行機に乗る場合も一時間ぐらい早く行って、ラウンジで仕事や勉強をします。
 どうせ行かなくてはいけない予定なのですから、早めに行ってしまう。着いてしまえばそこでやらなければいけないことはありませんから、あとは時間ぎりぎりまで一時間、集中して自分の時間が持てます。

 早く動くと、一時間きれいに時間が生まれます。この時間が持てるのと持てないのとでは、心のゆとりがまったく違うのです。
 家で一時間やってから出かけても同じではないかということになりそうですが、それは絶対にダメ。ずるずる過ごしてしまって、結局たいした成果がないまま「ああ、もう時間だ、間に合うかな?」とあわてて出かける羽目になります。

 日常から切り離した場所で生み出す時間だからいいのです。
 大学生や社会人のによく勧めていますが、場合によっては時計を1時間早めておいてもいいでしょう。

 その時間にやることをひとつに絞っておいたほうがいいと思います。レポートもまとめたい、本も読みたい、メールの返事も出しておかなくては、といろいろよくばると、家にいて「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と考えているときと同じになってしまいます。
 「この時間にはこれ」と決めておき、他のことは切り離してそれだけに集中するのです。

 通勤通学電車に乗っている時間が仮に三十分あったとしたら、必ず電車の中ではそれをやると決める手もあります。往復一時間の勉強タイムが捻出できます。
 例えば、朝、三十分早く家を出て、電車の中で三十分、会社の近くの喫茶店に立ち寄ってそこで三十分やれば、それだけで一時間できてしまいます。あとは一日中仕事に追われて過ごし、帰りの電車はほろ酔い居眠り状態だったとしても問題なし。
 こうして、「気がついたら今日も一時間できてしまった」ということになるのです。

 Point→時間は気持ちでつくりだす

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安河内哲也

予備校講師の仕事は、生徒たちのやる気を一年間維持することにあるといっても過言ではない。20年にわたり、講師として第一人者であり続ける著者がはじめて開陳する”ひとのモチベーションの上げ方”とは?

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