青山裕企
3ヶ月前に別れたアイツを、撮ってほしいです
気になる男の人はいませんか? たとえば、行きつけのレストランの店員さん。同じ職場のあの人。昔は仲のよかったアイツ……。そんなあなたの願いを、写真家の青山裕企さんが叶えてくれます。今回は、3ヶ月前に別れたアイツを撮ってほしいとリクエストのあった、藤野拓郎さんを撮影してきました。
今まで付き合った中で、いちばん顔が良いアイツ
彼とは大学1年の終わりから約3年付き合っていたので、大学生活のほとんどを共にしました。
東京のデートスポットも、ほぼ制覇した気がします。スマホのデータやSNSのように、タップ1つで消すことのできない彼との記憶は、どこへ行っても私の頭をよぎり、3年間という“重み”を今更になって感じています。
毎日のようにとなりで見ていた横顔、表情は、私が直接見ることはもうないでしょう。かっこいい貴方は、その笑顔をすでに他のだれかに見せていることだと思います。 別れてから3ヶ月。その表情を画面越しに見ることで、“藤野拓郎”という人物を、過去の人という位置付けにしたいと思います。
悔しいけれど、今まで付き合ってきた人の中でいちばん顔が良いアイツを、青山さんに撮ってもらいたいです。
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この連載について
青山裕企
気になる男の人はいませんか? たとえば、行きつけのレストランの店員さん。同じ職場のあの人。名前も知らない、面と向かって話す機会もないけれど、彼のことがもっと知りたい……! そんなあなたの願いを、写真家の青山裕企さんが叶えてくれます。
著者プロフィール
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。
『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。
吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。
お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。
公式ウェブサイト:https://yukiao.jp
note:https://note.com/yukiao