週刊ダイヤモンド
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技術の粋を集めた メイドインジャパン対決】ピラミッドの頂点を目指す! 三菱重工の下請け脱却作戦
「国産」とうたわれる「三菱リージョナルジェット(MRJ)」だが、主要パートナーは大部分が海外勢だ。その背景には、民間機ならではの事情と三菱重工業のある決意が隠されている。
「もはや、国産とはいえないのではないか」。必ずといっていいほど「国産初のジェット旅客機」という枕ことばが付く三菱重工業の「三菱リージョナルジェット(MRJ)」。だが、産業界では時に冒頭のような否定的な声が聞かれる。
これは、ある面では事実だ。というのも下図の通り、MRJの主要パートナーの約7割は海外勢が占めているからだ。

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翻って、日本が世界に誇る輸送機器である新幹線は、「主要部品等の9割以上を日本製で固めている“ピュアジャパン”製品」(鉄道関係者)。製造面に焦点を絞り、メイドインジャパン比率でMRJと新幹線を比較すれば、それはもう圧倒的に新幹線に軍配が上がる。
ただし、同比率の低さをもってMRJを批判するのは早計だ。
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陸の王者・新幹線と空の王者・飛行機。東海道新幹線が開業して以降、両者は切磋琢磨しながらしのぎを削ってきた。利用者のライフスタイルの変化や技術革新により、かつては時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」は多様化した。最近では、セキュリ...もっと読む
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