新幹線vs飛行機 十番勝負

LCCに続くゲームチェンジャー リニア9兆円計画の採算性

低コストで業界勢力図を塗り替えたのがLCCならば、高速化でゲームチェンジを狙っているのがリニア中央新幹線である。総工費9兆円のビッグプロジェクトに死角はないのだろうか。

 昨年行われたインタビューで、葛西敬之・JR東海取締役名誉会長は、本誌の質問を真っ向から否定した。

 リニア総工費9兆円のうち3兆円を、JR東海が財政投融資を使って調達することに疑問を投げ掛けた問いだった。財投で借金が膨らみ破滅した国鉄の二の舞いを演じるのではないか──。

 葛西名誉会長の答えはこうだ。

 「まったく違います。財政支出ではなく、借りただけ。東海道新幹線というお財布があるから必ず返済できます。政府にとって、こんな有利な融資先はない。むしろ、政府が要望してきた話です」

 今も実質的なトップとして君臨する葛西名誉会長が主導するだけあって、リニア事業に懸けるJR東海の鼻息は荒い。

 2017年度までに、山梨リニア実験線への投資と超電導リニアの技術開発費に累計6876億円もの巨費を投下した。

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週刊ダイヤモンド 2018年10/6号 [雑誌]

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2018-10-01

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陸の王者・新幹線と空の王者・飛行機。東海道新幹線が開業して以降、両者は切磋琢磨しながらしのぎを削ってきた。利用者のライフスタイルの変化や技術革新により、かつては時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」は多様化した。最近では、セキュリ...もっと読む

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