僕は妻を殴るよ」 ケニアの知識層の男性は当たり前のように言った

外交がここまでわかりやすく理解できるとは! と話題の『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載中の今回の記事は、「15 貧困のはなしー親から子へ遺伝する貧困」前後編の後編です。日本の「あたりまえ」が外国にとっても「あたりまえ」なのか、それぞれの価値観について考えさせられます。

暴力なのか、風習なのか

 わたしもケニアで生活していた時に、同じような場面に直面したことがあります。

 わたしは日本人の経営するNGO(非政府組織)にいたことがあり、孤児院で孤児たちと生活していました。そこには、ケニア人のマネージャーがいました。彼は40歳くらいの男性で、妻と息子の3人家族。彼は大学も出ていて、ケニアの中では、いわゆる知識層にあたる人でした。

 ある日、彼と話しているときに、家庭内暴力の話が話題に上がりました。彼はわたしに、「僕は妻を殴るよ」と言いました。わたしには紳士的な彼がそんなことをするなんて信じられませんでした。ケニアでは、夫の暴力に耐えきれず妻が子どもを連れて逃げ出した、なんて話をよく聞きました。でも、そういう人の多くはスラムで暮らしている男性など、きちんと教育を受けてこられなかった男性だと思っていました。だから、いわゆる知識層、中流階級の彼がそんなことをしていることに、わたしは強い違和感を覚えました。

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高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢

島根玲子

貧困、移民、難民、食料、エネルギー、関税、自由貿易、核兵器……etc.やりすごしている重大問題丸わかり! 元コギャル外交官が明快解説する『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載!

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コメント

mugongshan そんな議論くらいでアフリカ黒人に言い負ける日本人女性。 大人しく言うことを聞く男性の方がいいか?それとも悪いことしたらぶん殴る黒人がいいのか。悩めばいいさ。 https://t.co/uNqW0wDFOG 6ヶ月前 replyretweetfavorite

narumin10 #スマートニュース 男女関係なく暴力はよくないでいいじゃん。 6ヶ月前 replyretweetfavorite

GZVMvbIvKMv3rFq そうね、善悪なんて主観の問題もあるよ。大切なのは自分を他人に押し付けないことさ。 6ヶ月前 replyretweetfavorite

arizoulife cakesクオリティ https://t.co/QUf17g9C4M 6ヶ月前 replyretweetfavorite