こちらの記事にて、「イェール大学において本の貸出数が、この10年で半分以下に減った」というデータが紹介されております。
まぁこれだけ聞くと「若者の読書離れ!」「最近の学生は本を読まない!」という声が飛んできそうですけれど、どうやらそういうわけでもなく。
勉強しようと思っても、論文ってほとんど電子アーカイブで読むんですよね。電子化されていないものは図書館に行って掲載雑誌を借りてくるけれど、とくに理系なんかだともうほとんど電子化されている。
そのうえ電子書籍があれば(最近ではGoogle Booksの利用も増えているし)、紙の本を借りなくてもいい……という、大学図書館の蔵書が電子化された結果のデータらしい。
じゃあ日本でも大学の図書館から紙の本が消える日も来るのかしら~と妄想しつつ。いやほんと大学で勉強するときに「本の重さ」って死活問題だから(本が重すぎてかばんが壊れたりする)、電子化もありだよね……。
でもまだそんな日はまだちょっと早そう!
なので、今日は、そろそろ雨が多くなってきたから室内で読書でもしようかな~と思う大学生向け、「大学生に手にとってほしい10冊」をご紹介します!
大学生のみなさん、金欠だけど時間はあるとき、図書館に行くとちょっと楽しいよ!
大学生に手にとってほしい10冊
1.未知なるものを見たときに、学ぼうとする紀行文
『悲しき熱帯1・2』レヴィ=ストロース著、川田順造訳(中央公論新社)
「まじ旅行とか嫌い」とか言いつつ鋭い目線で世界や人間に向き合う姿勢をご覧あれ! 文化人類学であり構造主義の祖・ストロースの紀行文。いまの文系の学問はみんな総じてこの作者の影響を受けている……と言っても過言ではないので、旅行記のつもりで読んでおくと、あとあと「この作者えらい人だったんか!」と驚ける。
2.天才にも、学生時代はあったのです
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』R. P. ファインマン著、大貫昌子訳 (岩波書店)
天才物理学者・ファインマンの自伝的エッセイ。物理のことがわからなくてもおもしろい。大学生活とは、研究とは、師弟とは。研究室に入る前に読むとモチベーションになる本です!
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。