写真で話そう

自分がその場で何を感じたか、感情をメモにする

仕事で金沢に行くことになったワタナベアニさん。北陸新幹線の開通で2時間半で行くことが可能になりましたが、テレポートができるようになったわけではありません。仕事場と目的地の二点間の移動ではなく、その中間の面白さについて考えます。

ワタナベアニです。

先日、打ち合わせで金沢に行ってきました。仕事でも旅気分が満喫できるので、北陸新幹線の場合はグランクラスに乗ります。打ち合わせや撮影は仕事場と目的地の二点間の移動ですけど、その中間には様々な情報が詰まっています。始点と終点だけに意識を集中すると、ただの事務的なワープになってしまいますよね。

新幹線で言えば、車窓からムービーを廻しているようなものです。連続した時間の、どのワンシーンを切り出すか。それが写真の面白さである「連続からの選択」で、ひとりひとり面白いと思ってシャッターを押すタイミングが違います。記者会見のように、同時に大勢のカメラマンがフラッシュを光らせている情景を見ると、誰か一人が撮った写真を流用すればいいじゃん、と思ってしまいますけど。

数年前から金沢に興味を持っていて、今回は地元の方に街の歴史などを織り交ぜたレクチャーを受けました。この時に撮っておくべき写真は、「自分がその場で何を感じたか」であって、名所旧跡の看板ではありません。琴線に触れた細部を残しておいた方があとで参考になります。

ここにあるのは、新幹線で向かうところから始まって、新緑の美しい庭、センスよく活けられた花、イベントスペースのディスプレイ、夕方東京に戻りましたが、まだしばらく眺めていたかった名残惜しい夕陽、などの写真です。カッコいい表現をすると、感情のメモ、でしょうか。この写真を東京で見ながら、これから金沢ですべき仕事のアイデアを練っていきます。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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