住んでみるなら、バカリャウのメッカ

「ポルトガル食堂」の連載でもお馴染みの馬田草織さんの最新刊『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』の特別公開。今回は、ポルトガル中部の海沿いのエリアで、シーフードやカラフルなタイルに彩られた町の様子を堪能します。

3章 アヴェイロ

住んでみるなら

 作家の檀一雄は、かつてリスボン近郊のサンタ・クルスという静かな漁村に1年半暮らした。歌手のマドンナは今、リスボンと、近郊の町シントラの二拠点で暮らしているらしい。

 私ならどこを選ぶだろう。たとえばポルトから電車で南に1時間の海沿いの小さな町、アヴェイロなんてどうだろう。シーフード天国で、大好物のペルセーベシュ(通称亀の手。フジツボの一種でうま味が濃く、日本でもポルトガルでも茹でて食べる)も市場で安く見かけるし、町がアズレージョに彩られているのもいい。家も店も教会も、あらゆる建物がカラフルなタイルに覆われて、町には独特の雰囲気がある。アズレージョの種類も、鮮やかな青から黄、緑、多色使いのもの、立体的な凹凸のあるものやモダンなデザインなど、あれこれあって見ていて飽きない。この一帯は陶磁器に適した粘土質の土壌だから、昔から陶磁器工房やタイル工場が多く、アズレージョも個性的なのだ。

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ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅

馬田草織

人生を変えてしまうような味に会いたい! ポルトガルの食をまるごと味わうコラム満載。家庭のキッチンから街角のレストランやカフェまで、縦横無尽に訪ね歩いた、めくるめく食旅エッセイ!

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コメント

jen1ko https://t.co/JRSKUXl5AT ポルトガル料理食べたい〜 何ならポルトガルへ旅行きたい🐟🥔 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

saoribada もしもポルトガルに住むとしたら、なんて考えながら書きました。おいしくて、味わいのある小さい町がいいなあ。海に近いアヴェイロとかね。 https://t.co/3ihuCORJow 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

shcbook 『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』cakesでの特別公開。今回は、ポルトガル中部の海沿いのエリアで、シーフードやカラフルなタイルに彩られた町の様子を堪能します(6月に開催される出版記念イベント情報も載ってます)。 https://t.co/ANkNtE9mQk 約2ヶ月前 replyretweetfavorite