新幹線vs飛行機 十番勝負

LCCがゲームチェンジャー 路線網対決】新幹線の間隙を突きLCC就航 明暗を分けた長崎の戦い

ハウステンボスに、世界遺産も二つある。観光資源の豊富な長崎に新しいLCCが就航した。一方、九州新幹線は長崎ルートをめぐって大きな問題を抱えたまま。両者の明暗を追った。

 「ちゃんぽん価格に挑戦セール! 東京(成田)~長崎987円~」。9月6日、LCCのジェットスター・ジャパン(JJP)が長崎へ記念すべき第1便を飛ばした。

 ちゃんぽん価格まではいかなくても、通常運賃で5990円~と格安だ。ただし運賃は空席状況に連動して毎日変わる。1週間前にウェブサイトを見ると席が残り少なく、運賃は1万7000円に跳ね上がっていた。高値つかみを反省しつつ、第1便に乗ってみた。

 午前8時40分、東京駅から成田空港第3ターミナルに向かうバスに乗り込んだ。成田のLCCターミナルは不便なイメージがあったが、直通バスなら楽々。しかもネット予約なら900円と安い。

 午前10時、通称3タミに到着。事前に搭乗券(QRコード)をスマホに保存しておけば、チェックインカウンターは素通りOK。預け荷物がなければそのまま保安検査に進める。

 簡素な造りの廊下を歩いて搭乗口に着くと、見た目も年齢も違ういろいろなタイプの客が出発を待ちわびている。話を聞いてみた。

 「実家に帰省するんです」と小さな子供連れの3人家族。これまでJAL/ANAかソラシドエアを使っていたが、JJPを片道7000円で見つけ、予算の半分以下で済むので即決したという。

 仲の良さそうな母娘2人は「ハウステンボスが大好きで年に1~2回行く」そうだ。今日の運賃は6000円でゲットしたとのこと。

 「安かったから急きょ旅行を決めた」と言うのは、アクティブシニアな夫婦。JJPには何度か乗っていて、会員限定セールから往復9000円で予約できたそう。「昔から興味のあった軍艦島に行くのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 搭乗案内が始まった。パイロットとCAが乗客との写真撮影に応じている。機内の180席はほぼ満席。2時間のフライトはあっという間で午後1時、定刻通りに長崎に到着。快適な空の旅だった。

 LCCでこんなに手軽に行ける長崎に、新幹線では行きたくても行けない事態が起きている。

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陸の王者・新幹線と空の王者・飛行機。東海道新幹線が開業して以降、両者は切磋琢磨しながらしのぎを削ってきた。利用者のライフスタイルの変化や技術革新により、かつては時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」は多様化した。最近では、セキュリ...もっと読む

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