わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

夜しか会えない夫の正体が知りたい!【第十代④】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

タケハニヤスビコの叛乱②

【前回のお話】

この後、ヤマトトトヒモモソビメは、オオモノヌシの妻になりました。ところが、その神はいつも昼間は来ないで、夜だけ通って来るのです。そこでヤマトトトヒモモソビメは夫に、
「あなたはいつも昼間はお見えにならないので、はっきりとそのお顔を拝見することができません。どうかもう少しいてください。明日の朝、麗しいお姿を仰ぎ見とうございます」
と言いました。するとオオモノヌシは、
「それはもっともなことだ。私は明日の朝、あなたの櫛箱(くしばこ)に入っていよう。私の姿に驚かないでくれ」
と答えました。

そこで、ヤマトトトヒモモソビメは心中密かに怪しく思って、夜が明けるのを待って櫛箱を開けると、そこには、美しい小蛇(こおろち)が入っていたのです。その長さも太さも、ちょうど着物の紐のようでした。
ヤマトトトヒモモソビメはそれを見た途端、驚いて叫びました。すると、オオモノヌシは恥じてたちまち人の姿になって妻にこう語りました。
「あなたは私が驚くなと言ったのに、それを我慢できず大声をあげて私に恥をかかせた。今度はこちらがあなたに恥をかかせてやろう」
オオモノヌシは大空を踏みとどろかせて三輪山に登っていきました。

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日本のはじまりを知る一冊。

マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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