今回、同じ相談者さんから「仕事ができないわたしは低脳」ということに関する2件の相談がきました。
ズルくて姑息な生き方をしてきました
大切な仕事に、時間管理ができていなかったことが原因で遅刻してしまいました。
加えて、その連絡をすみやかにすればよかったものの「どうしよう、怖い…」という保身の気持ちが勝り、連絡が遅れてしまいました。 その事でクライアントを激怒させ、会社の評判を落とすことになってしまいました。
マズいことをしてしまったと理解しつつも、その事実を上司へ報告したメールの返事を見るのが怖く、一晩置いてから返答してしまい、社内での信頼も失っています。
本当にこれまで、ズルく姑息な生き方をしてきました。
人に悪く思われたくない、楽しい事を享受したい、めんどくさいコミュニケーションはしたくない……人として姑息なだけでなく、仕事ができないのも重々理解しています。
頭の回転が遅く、気も使えないし、トロい。「ああ、私ってthe・使えない人間だな」と思います。だらしなく、能力が低く、不誠実な自分が嫌です。
そんなのは努力で変えるべきだし、いい年齢なのだから甘ったれてる場合ではないと理解しています。もう年齢だけは一丁前に大人です、本当に……
ただ、この先もこの能力の低い自分として生きていくのが本当に嫌です。
生まれてこない方が、色んな人に迷惑をかけることも無かったんだから良かったんじゃないかと思います。実際に死ぬ事も想像しました。しかし、これまで多大な愛情・お金をかけてくれた親の人生に深い闇を落としてしまうことになる。それだけでなく祖父母や親戚、大好きな友人達の心にも暗い影を落としてしまうことになるな、と思い、これは死ぬ事は出来ないな、という結論に至っています。
この先使えない人間として生きていかなければらならない事が憂鬱です。
「上司が使えなくて~」「こんな仕事ができないクライアントがいて~」というような話を聞くたびに、「そら私の事だ…人の事なんて全然言えないな」という気持ちになります。
有能な人間になりたかったです。
人に迷惑をかけてしまう自分が辛いです。
生きてるだけで良いなんて思えません。こんな事を言ってますが、決して責任感の強い人間ではありません。責任感が無さすぎて、こういう事が起きてから後悔する人間なのです。
友人達は客観的に見て本当に、明るく面白く頭が良くて有能な子達ばかりです。
そういう人達だけ生まれてこれば良かったのでは? 私は本当にこの世界に現れない方が良かった。どうしようもなくなってしまい、スイスイさんに相談を送ってしまいました。
どうしようもないと思うのですが、どうぞよろしくお願い致します……。
私は不幸を生み出す側の人間?
思うんです。
Twitterとか見ていて、世の中ジャンル問わずクソな事がたくさんあるじゃないですか。
そういうのを読んで、「あ~、これはクソだ」って思うんです。
それって、諸悪の根源が消滅すれば良い話じゃないですか。
ちゃんと誠実な人達だけで回る、明るく健やかな社会になるのが一番良いじゃないですか。人間にとって、幸福追求は大切な事だと思います。色んな面で見て、幸福を追求する事が様々な問題解決のテーマになると思うんです。
だけど、ダメな人間が幸福を追求したらどうなるか…、必ず誰かの不幸を生み出すんです。例えば幼児性愛者が幸福を追求すれば、被害者が生まれるんです。そこに反論の余地はありません。無くて然るべきと思います。
私は、不幸を生み出す側の人間です。
何というか、どうすれば良いのでしょうか。
やっぱり、最初から生まれてこないのが最善の策だったのです。これ以上私による被害を減らせればと先程カウンセリングを予約しました。
グチャグチャな相談を送ってしまい、本当すみません……。
(実力なし子・26歳・編集・女・ややメンヘラ)
あなたが、どれだけ深刻に悩んでいるかが伝わってきた2つの相談文。
今回こそ私の出番である。
なぜなら私こそ、失敗界のエリート。
社会人になってからだけでなく、バイト期、就活期などなど各年代で盛大な、抜け、漏れ、遅れ、など”失敗”を繰り返してきた。
なのになのに。現状ミラクルなことに「仕事できない烙印」を自分に押さず、たぶんそこまで誰にも押されず生きてこれた気がする私の処世術を織り込みつつ、あなたをハッピーに導きたいと意気込んでる。
そしてなにより今回は、あなたが〈不幸を生み出す側の人間〉などではないと証明するから信じてて。
失敗オリンピック
ということでさきに、自己紹介がてら私の失敗披露したい。
基本的な性格として、忘れっぽい、雑、注意散漫、視野が狭い、みたいなところが激しいので、ジェットコースターとレールの間に挟まってクルブシにひびが入ったり、倒立前転に失敗して入院したり、怪我系は幼少期から多かった。就活中、スーツ着忘れて新幹線に乗り、コートを脱いだら下着姿だったこともある。
社会人になってからも、社内での締め切り作業は守れず、請求書が正しく作れず、デスクはゴミの山。先輩からの呼び出しは数知れず。
お店の広告を作る仕事だったのだけど、店名のスペルは間違えるし、半分寝ながら書いたクライアントへの年賀状宛名が社長呼び捨てだったり、上司連れの謝罪も数知れず。
制作会社で働いていた頃も、クライアントに郵送しなくてはいけない書類に、何日間も切手が貼れない。貼っても、数週間それをポストに出せない。
名誉的にかいつまんでここまでにしとくけど、私のポテンシャルとしての仕事できなさは伝わったかな?
という感じなので、これまで一緒に仕事した人で、私のこと「抜け漏れが多い」「めんどい」「ずるい」という人だらけだと思う。
けれどもなんと「あいつはほんと低脳」「仕事できない」という人はいない気がするのだ。
更に言えば私自身が、「仕事できない」と自己嫌悪に陥ったりもしていない。
その理由をお伝えする今回、実践内容などいろいろ詰め込んでしまってるので先に、心に留めてほしいことを載せておくと……
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