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子供を産む覚悟が出来ません。
30歳の女性です。昨年結婚して夫と2人で暮らしています。
結婚するまでは「子供はいらない」と思っていました。 子供は好きですが、自分自身に欠陥は多いし(家事が苦手・人に対しての気遣いが不得意・感情的になってしまう等)、趣味ややりたいこともたくさんあるので子供がいる生活はあまり現実的ではないと考えていました。
ちなみに夫も似たような考えで「子供はいてもいなくてもどっちでもいい」という人です。最近、友人の子供をみたら「可愛いな、子供のいる生活も悪くないのかもしれないな」と思うようになりました。
けれども、自分自身が産み育てるとなると自信が持てません。一つの命を責任を持って育てるということの重大さに怖気付くし、失敗が出来ないと思うからこそ一歩を踏み出すことが出来ません。私自身があまり「生きててよかった」と思わないのに、こんな世界に自分が「子供作るのも悪くないと思った」くらいで子供を産んでしまってもいいの?とも思います。
現在30歳。この先「子供を産みたい」と思ってもどんどん産みにくくなる年齢です。(何の検査もしていないので、現時点で妊娠しにくい可能性もあるのですが)
「子供を産むなら早い方がいい」と「こんな気持ちで子供を産むなんて失礼だし無責任だから子供を作らないままでいよう」という気持ちの狭間で揺れています。
自分と夫の対話の中で決めるしかないことなのは分かっているのですが、お子さんもおられる幡野さんから何か言葉をいただけると嬉しいです。
もずく 30歳 女性
うちは結婚をしてから5年たってから子どもができました。
妊娠しにくかったとかそういうことではなくて、ぼくが子どもをほしいとはおもわなかったからです。ぼくはそもそも子どもが好きではなかったし、やっぱり自信なんてないですし、不安ばかりでした。
だから子どもがいる先輩パパママの「子育って大変よぉ~」というどうでもいい一言だったり、子育て雑誌のキラキラ感や、ネットに溢れる子育てしにくい社会像に惑わされました。
年齢がおなじくらいの子どもがいる親同士の「子育って大変よねぇ~」と会話の先に共感があったり、子育てを終えた人に対して「子育って大変ですねぇ~」というコミュニケーションには意味があるとおもいます。
でも、これから産むという人に対して「子育って大変よぉ~」ってのは情報としての価値はなく、ただの子育てマウンティングだからウザいだけなんですよ。
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