あなたが自分にかけた呪いの言葉はいつか、悩む誰かにあなたがかけてしまいます

子供を産む覚悟ができないという相談者。本当に良いのか、本当に大丈夫なのかの間で揺れ動く相談者に、幡野広志さんはどんな言葉をかけるのでしょうか? 5月28日に発売される幡野広志さんの新刊『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』もあわせてお読みください。

※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。

子供を産む覚悟が出来ません。

30歳の女性です。昨年結婚して夫と2人で暮らしています。
結婚するまでは「子供はいらない」と思っていました。 子供は好きですが、自分自身に欠陥は多いし(家事が苦手・人に対しての気遣いが不得意・感情的になってしまう等)、趣味ややりたいこともたくさんあるので子供がいる生活はあまり現実的ではないと考えていました。

ちなみに夫も似たような考えで「子供はいてもいなくてもどっちでもいい」という人です。最近、友人の子供をみたら「可愛いな、子供のいる生活も悪くないのかもしれないな」と思うようになりました。

けれども、自分自身が産み育てるとなると自信が持てません。一つの命を責任を持って育てるということの重大さに怖気付くし、失敗が出来ないと思うからこそ一歩を踏み出すことが出来ません。私自身があまり「生きててよかった」と思わないのに、こんな世界に自分が「子供作るのも悪くないと思った」くらいで子供を産んでしまってもいいの?とも思います。

現在30歳。この先「子供を産みたい」と思ってもどんどん産みにくくなる年齢です。(何の検査もしていないので、現時点で妊娠しにくい可能性もあるのですが)
「子供を産むなら早い方がいい」と「こんな気持ちで子供を産むなんて失礼だし無責任だから子供を作らないままでいよう」という気持ちの狭間で揺れています。
自分と夫の対話の中で決めるしかないことなのは分かっているのですが、お子さんもおられる幡野さんから何か言葉をいただけると嬉しいです。


もずく 30歳 女性

うちは結婚をしてから5年たってから子どもができました。

妊娠しにくかったとかそういうことではなくて、ぼくが子どもをほしいとはおもわなかったからです。ぼくはそもそも子どもが好きではなかったし、やっぱり自信なんてないですし、不安ばかりでした。

だから子どもがいる先輩パパママの「子育って大変よぉ~」というどうでもいい一言だったり、子育て雑誌のキラキラ感や、ネットに溢れる子育てしにくい社会像に惑わされました。

年齢がおなじくらいの子どもがいる親同士の「子育って大変よねぇ~」と会話の先に共感があったり、子育てを終えた人に対して「子育って大変ですねぇ~」というコミュニケーションには意味があるとおもいます。

でも、これから産むという人に対して「子育って大変よぉ~」ってのは情報としての価値はなく、ただの子育てマウンティングだからウザいだけなんですよ。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

自分の人生を生きろ

この連載について

初回を読む
幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

urak_chineri https://t.co/Mk33Roq1AV 妊娠する前も産んだあともこの言葉はちょこちょこ付いて回ってるけど、娘はもうここにいるし、わたしは親になってるわけで。 自分の頭の中にしかない無力感とか閉塞感は娘にはなんら関係ないんだよなぁ。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

szk903 そそ、マウンティングも笑える話ならいい via @Instapaper 3ヶ月前 replyretweetfavorite

hokkori そうだよね、ってほっとする。あったかい> 4ヶ月前 replyretweetfavorite