アメリカで富豪が卒業校の学生の学資ローンを肩代わりするというニュースが日本で話題になっています。
米富豪、約400人の学費ローンを全額肩代わり 大学卒業式で宣言
https://www.bbc.com/japanese/48331546
日本の富裕層にはこんな人がなかなかいないということで、「寄付文化は素晴らしいわ~」と絶賛の海外出羽守もいるわけですが、ローカーボのスムージーを飲む手をとめて、いくつか考えてほしいことがあります。
まず一つ目の問題。
このモアハウス・カレッジという大学は、元々アフリカ系の男子学生向けの大学で、今は志願すれば他人種でも入れますが、今も99%の学生がアフリカ系男子です。
なぜこのような大学がアメリカにあるかというと、アメリカというのは1960年代まではかなり厳しい人種差別が存在したからです。 日本で考えると昭和40年代ぐらいまでです。
ところが現在のアメリカでは、こういった「少数派であるはずの人々を助けることが前提の教育機関」でさえも学生は卒業時に1000万円近くの借金を背負わなければ卒業できないわけです。
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