沖縄で東京から移住してきたプログラマーと出会う。

沖縄の読谷村にいるという妊娠中のアキに会い車で向かうことになったユウカ。35歳で独身で、いまだフラフラしている百鳥ユウカが、自分の未来を探す物語。

ユウカのいるところからアキのいる読谷村までは車でおよそ30分だという。

翌日、そのことをセツ子に話すと、

「あー、そうなの。読谷村ね。確かに近いけど、歩いてはいけない距離ね。渋沢さんにお願いしようかしら」

セツ子は親切心から知り合いの車を手配してくれるらしい。

「渋沢さん」とは、セツ子の仕事を手伝ってくれる男性らしかった。

昔は、関東で働いていたらしいけど、いまは沖縄に移住して暮らしているそうだ。

「ちょっと待っててね。いま来てもらえるように連絡したから」

待っている間、晶に「一緒に行く?」と聞いたけど、鈍い反応だった。

「なんか渋沢さんという男の人が車を出してくれるらしい」と伝えると「あー、あの人。私が大阪に出るのと入れ違いに沖縄に来た人だから、よく知らないから、やっぱいい」という答えだった。

キーッと家の前に車が止まった音がして、渋沢という人が訪ねてきた。

「こんにちわ」

年齢はユウカと同じ30代中盤くらいで、色白で背のひょろ高い男性だった。

セツ子が迎えに出て、読谷村に一人連れていってほしいということを頼むと、

「それなら、帰りもこの家に送り届けた方がいいですよね」

と、か細い声でいったのが聞こえた。

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結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

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